蟲神器:3弾事前カード評価①
第三弾カード事前公開ですが、前回記事からさらに4枚が公開されています。
第三弾のカードで遊ぶのに夢中でまったく書けませんでした。
順番は前後しますがそれぞれ触れていきます。
パラワンオオヒラタクワガタ
青の6コストLR虫、パラワンオオヒラタが登場しました。
イラストがかっこよすぎる~
上翅の質感の差がクール。実物を見るのが楽しみです。
性能としては1500/1000のステータスと、青のエサ枚数に応じたコスト軽量化効果を備えた、所謂単色サポート。
軽量化を加味すると青エサ4枚で着地が可能であり、手札消費を度外視すれば3ターン目でも繰り出せます。
対アグロ・ワンショットで早期着地できれば頼もしいサイズですね。
最短着地ももちろん魅力ですが、終盤ほど軽減も安定します。
6エサ以上貯めるデッキなら別のカードとも一緒に使いやすく、一気に盤面を打開したり、逆に強固な盤面を築きあげることもできます。
空蝉装備先としても優秀で、体力1500が偉すぎます。
リュウジンの毒を一発耐えるか耐えないかで大きく差が生まれますからね。
評価:5/5
体力攻撃力ともに申し分なく、1コスト軽減で出せれば十分な強さでしょう。青が8~10枚ほど入っているデッキならプレイを歪めずに使えると思います。
キョジンツユムシ
こちらは緑の単色サポート、キョジンツユムシ。
キリギリス科で世界一大きいバッタとして知られるツユムシ。コオロギのような声で鳴く。
いいたいことはわかるけど面白すぎる説明文を持ったこのツユムシ、同じ5コストで1300/800のジャイアントウェタよりも攻撃力で200上回ります。が、緑のエサが3つ以上ないと攻撃が出来ないというデメリットを備えています。
「白銀蜘蛛の糸」の記事で触れていた、デメリット持ち虫が早くも登場です。
効果が消えて嬉しい技なら「共食い」「毒針」「盲目攻撃」などもあり、<擬態>も場合によっては消したい能力ですが、純粋なデメリットのみの<>の常在能力は初めてでしょうか?
尤も<新緑の呪縛>は、わざわざ無効化を狙うほどの効果ではない、という感じです。
評価:2/5
実際の性能ですが、パラワンと比べると
・緑エサが最低でも3枚必要
・緑エサが3枚以上あっても旨味がない
・踏み倒し(玉響/蜉蝣/虫時雨)で出したときにデメリットが刺さる
などの点で控えめと言わざるを得ません。
(パラワンは青2で1500/1000ですからね)
とくに緑エサ3枚必要なのがかなり重たくて、普通にプレイも構築も歪みます。緑主体で組んでもツユムシ自体をエサ場に置かざるを得ない展開がまあままあるので、緑単構築の意味がなくなって虚しくなります。
また、青の最大体力はヘラクレスの1600までしかなく、緑としては900以上の攻撃力は現状無駄になりやすいです。
等倍900~1000点ラインもあまり居らず、緑の1000打点の評価が現状芳しくありません。
キマダラドクバッタくん……
ツユムシ自体は3弾環境で緑1000打点の価値が向上したり、緑シナジーが増えたり、今後次第でまだまだ期待できるカードだと思います。
もうちょっと体力寄りのステータスなら尚良かったかな。
四柱の間引き
手札が4枚になるまで捨てさせる、ハンデス術。
「これでワンショットの溜め込みを対策してくれ」、というメッセージを感じる1枚です。
さっそく試してみましたが対ワンショットにおいては一定の成果を挙げてくれました。
ワンショット側は手札を大きく削られればかなり苦しくなりますし、間引きを警戒して手札を吐き出して攻め込むと、それはそれで相手の手札が増えてしまい、カウンターのリスクが付き纏います。
1枚積むだけで対ワンショットの勝ち筋は太くなりそうです。
が、汎用性という意味ではやはり落ちます。
捨てるカードは相手が選ぶというのも微妙な点ですし、1枚消費と3コストなら最低でも2枚はハンデスしたいのですが、蟲神器の初期手札は4枚。
毎ターンエサ場に置くデッキに対しては、こちらから攻めて縄張りを取らない限り、発動自体が厳しいでしょう。
いちおう、虫の攻撃後にこのカードを使うことで、相手に縄張りを取らせて手札枚数を稼げるので、使用難易度は下がりますが、ここに罠が潜んでいます。
そもそもこのカードは、3コスト使って盤面に何も影響を及ぼさない「テンポロスカード」です。
そして攻め込まれて手札が溢れているような相手は「手札枚数」などより「テンポ」を欲しています。
その3コストと1枚を使ってもう一手攻め込まれたり、盤面を強固にされる方がずっと苦しいです。
アグロでの採用をよく言われていますが、これを使ったからといってアグロがミッドレンジやコントロールにはバリュー勝負で勝てません。
「捨てさせる」ことが目的化してしまわないよう気をつけなければいけませんね。
このカードのハンデスが無作為に手札を捨てるものだったなら、有効札を落とせる可能性も高かったので、上手い調整だなあと。
評価:3/5
ワンショットへの明確な回答となり得る札ですが、このカード自体の強さは控えめなため、ワンショットのプランを塗り替えるにはまだまだ足りないかもしれません。
手札を溜め込むコンボデッキにとっても同様に流行って欲しくない1枚ですね。
それにしてもテキストが強固すぎる気がします。
蟲神器が少しずつインフレしていったら、このカードの存在、いつか歪みを生み出しそうな気がしてならない……ごくり。
タガメ
最後はこちら、水生昆虫のタガメさん。
かっこいい~~~~!!!
このカードは赤ですが、効果はなんと青単サポート。
先出のパラワンと同じ条件でコストダウンする赤の大型虫です。
青単構築の天敵となる緑虫の殆どを対処してくれます。
素のコストとのバランスを考えると、下手したらパラワンよりもやってるかもしれません。
その上でオオキバウスバカミキリ先輩(体力1700)の顔も立てる。
なんてかわいいやつなんだ。
そして体力1100。
ここが1000だったらキョジンツユムシとキマダラドクバッタの株も上がっていたかもしれませんが、そうはなりませんでした。
ゴライアスの攻撃は耐えるけどテイオウゼミの攻撃は耐えない絶妙。
評価:5/5
普通に強いです。
4ターン目に出てきたらナミアゲハが攻撃力800で殴ってくるようなもんです。
こういうカードが複数あることがデッキの強度を高めてくれるので、青軸、俄然気になってきました。
同時に「青単こんなに強そうなら前回記事の白銀蜘蛛の糸の評価点、上方修正したいんだが?」という気持ちが湧き上がっています。
評価なんかつけても、やっぱりカードが出揃うまで分かりませんね。
公式X(Twitter)では10月27日まで、水曜日と金曜日に新カードが公開されています。
予定通りならあと5枚の新カードが公開されるでしょうか。
出揃ったらまた記事を上げたいと思います。
この記事が構築の一助となりましたら幸いです
最後まで読んで頂きありがとうございました
多謝&再見~