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晩酌。

三重の蔵元である福持酒造場が醸す「天下錦(てんかにしき)」特別本醸造 おりがらみ 生酒 R4BY。

 お酒を醸す時、お米の周りを磨いて雑味や苦味を取り除きます。
 一般的に磨けば磨くほどお酒は美味しく出来上がる傾向にありますが、「美味しいお酒」と「美味しく感じるお酒」は似て非なるもの。

 磨く割合を精米歩合と表し、外側を30%磨いて精米歩合70%とすれば、特別本醸造酒。
 60%で吟醸酒、50%で大吟醸酒を名乗れます(他の条件もあります)。


裏張りが斜めなのは、手で貼っているから。


 色々な考えがあると思いますが、磨けば磨くほどお米の特徴は感じにくくなります。
 また、旨味だけが美味しいのではなく、雑味や苦味があってこその旨味と私は考えています。

 大吟醸酒、吟醸酒を否定はしませんし、人前ではそちらに手を伸ばしますが。
 自宅でじっくり飲むときは、特別本醸造か本醸造が好み。
 お酒を味わうだけでは無く、お酒を通して人生を振り返ったり、残りの人生を見渡したり。

 ちなみに、蔵元(酒蔵)を数える単位をご存じですか。
 一棟、二棟や、一軒、二軒ではなく、「場」です。
 「酒造場」ですので、一場、二場と数えます。

 アテは、土用丑の日で頂いた鰻の白焼き。

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