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晩酌。

新潟の蔵元である新潟銘醸が醸す「N-888(えぬはちはちはち)」純米酒 R5BY。
 
 昭和13年(1938年)、新潟県長岡市で機那サフラン酒(薬用酒)を製造していた二代目吉澤仁太郎らが中蒲原郡村松町(現五泉市)に二つの酒蔵を集約し、新潟銘醸株式会社を設立。
 米、水、人、そして環境の4つにこだわって酒造りされています。

 米は新潟県産米。
 越後が誇るの「越淡麗」、農家の人にお願いして契約栽培を行っている、特別製の酒米です。

 水はミネラル(鉱物質)の少ない軟水。
 仕込み水に用いると「もろみ」がおだやかな発酵となるため、酒質は端麗でやわらかくなめらかな味の酒に仕上がります。

 人は越後杜氏。
 18世紀頃に丹波や但馬といった西国流の酒造りから、越後流といわれる酒造りを産み出し、現在までその技を磨き続けてきました。

 環境は寒づくり。
 越後の冬は、酒造りにもっともふさわしい季節です。

アルコール度数は標準ですが口当たり軽め。

 「重厚な香り」と「軽快な味」を発酵によってどう表現するか。
 2つの大きな課題の実現のため国立高専機構長岡高専との共同研究を行い、発酵という現象を探求し、新潟銘醸独自の醸造法を確立しました。
 現代の食に合った日本酒を造りたいと、試醸1200回の中で888回目が理想の酒に一番近かった。
 バナナや洋ナシを思わせる重厚な香りで、イチゴやライチのような軽快な味わいの純米酒。
 日本酒なんだけど日本酒らしからぬ風合いと味わい、また来年飲みたい。

 アテはチキンカツ。

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桂 たかし
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