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三徳山登山

秋の鳥取旅行。

夫が立てたプランのなかに、
三徳山三佛寺に行く、というものがあった。
ネット画面を見せながら、
ホラホラこんなん、と。
見ると、切り立った崖に木造のお堂が張り付いている。
おっ!なんだか面白そう。

書かれた情報をよく読むと、
岩登り、くさり場、となかなかハードなワードが並ぶ。
そして履き物はトレッキングシューズ。
下手な履き物を履いて行って合格しないと、
その場で草鞋を買わないといけないらしい。
逆に、草鞋ってそんなに信用できるの?

以前トレッキングシューズは持っていたけど、
劣化して壊れてしまった。
夫は、スニーカーでいいんじゃない?
っていうけど、不合格になったら困るので
新調することにした。

いざ、出発!
鳥取砂丘コナン空港からレンタカーで向かう。
街中からだんだん山の中へ。
秋の景色は素敵だ。

駐車場から川を渡って入り口へ。

入り口には、さっそく石段。

宝物殿

三佛寺境内。

登山参拝の手続きをする。

履き物は合格。
輪袈裟(わげさ)を受け取り袈裟懸けする。
いよいよ登山開始!

最初から足場の悪い歩き辛い道。

そもそも普段から登山なんてやっていない。
大丈夫か?私。

木の根っこやら岩やら石やら、
とにかくとっかかりになるものは
何でも使って登る。
ああ、新調したシューズよ、よろしく頼む。

くさりを使って登る。

やっとこさっとこ文殊堂に到着。
靴を脱いで上がらせていただく。
四方の縁を歩けるのだが…
高い、高すぎる。

どこかに触れていないと落ちそうで怖い

何とか一周。
眺めは絶景だった。

さて、目的地の投入堂に向かおう。

途中、鐘楼堂で鐘を打つことができた。
いい響き。
いくつかのお堂を過ぎた。
最後のお堂の裏道は、
暗く湿っていて滑りやすかった。

そしてついに投入堂に着いた。
あの、岩に張り付いたお堂だ。

投入堂

足元は相変わらず不安定。
気をつけながら記念撮影。

昔はあそこまで行けたらしい。
よくあんなところに作ったなぁ。
見ることができてよかった。

さぁ、戻らなければ。
下りの方が怖いんだよね。

石、岩、狭い、片側は崖、急、滑る土。
なんていうか、あまりにも日常と違う。
こんな場所を行くには、
自分を信じるしかない。
毎日やってるヨガ&筋トレは、
この日のためだったのではないのか。
信じるんだ、自分を!

ハイになっている

出発から2時間近く。
やっと戻ってきた。
生きててよかった!

守ってくれた存在の皆様、
そしてシューズ、
ありがとうございました。

守ってくれたシューズ


ちなみに、夫の古いトレッキングシューズは、
最後に底が取れてしまった。

おしまい

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