南の島へ 西表島
朝早く、石垣島からフェリーで西表島へ。
竹富島、黒島、小浜島と、八重山の島々を
通り過ぎる。
鳩間島を右手に見ながら、西表島に近づくと
島に虹がかかっていた。
上陸。
申し込んでいたアクティビティの
ガイドさんの車に乗る。
ガイドさんが、
「西表島に来たらヤマネコが見られると
思ったら大違いだから、
このヤマネコを見ておいてね」
と、港の近くのちょっとふざけた
モニュメントを指さした。
動物飛び出し注意の標識には
ヤマネコの絵が。
夜中に轢かれることがよくあるそうだ。
夜はたくさんのカニたちが道路に
出てきて轢かれるらしい。
それを食べにヤマネコが出てくるのだ。
あまり車に慣れていないという。
今日の予定は、
カヤックを漕いでマングローブを堪能して、
トレッキングでピナイサーラの滝を見て、
キャニオニングをして、
洞窟探検をする、
というもの。
実はキャニオニングの何たるかを
よくわかっていない。
まぁ、いいや。
パドルの扱い方をレクチャー。
さっそく漕ぎ出す。
なかなかスピードは出ないけど、
なんとか進む。
水面がすぐそこにあって、
なんだか気持ちいい。
マングローブが特定の植物ではないことは
知っていた。
ガイドさんの「高山植物」というくくり
みたいなもの、という説明がとても
わかりやすくて気に入った。
40分ほど漕いで上陸。
ここからは山道を歩く。
平たい根っこが飛び出している木、
茹でる前から赤いカニ、
木を這うヘビ、
細長い青いトカゲ。
ガイドさんが、
足の裏をしっかり地につけて、
滑りやすいところは避けて、
と歩き方を指導しながら、
時折現れる生物の生態や
植物の特徴を
丁寧に話してくれる。
が、しかし、暑さと上りのキツさで、
話が入ってこない…
そうこうするうちに滝に到着。
迫力ある!
ピナイはヒゲ、
サーラは下がったもの、
で、お爺さんのヒゲという意味だと言う。
なんとなく中国の昔のお爺さんを想像した。
沖縄で一番高さのある滝ということだ。
滝壺に飛び込みたかったらどうぞ、
ということで、さっそく飛び込んでみた。
うわぁ、気持ちいい!
疲れが吹っ飛んだ。
ガイドさんが八重山そばを作ってくれた。
空腹にしみる味。
腹ごしらえを終えて、
いよいよキャニオニングとかいう
よくわからないイベントに。
ガイドさんの言われるままに、
こんなことや、
こんなことや、
しまいには岩を登って、
こんなことをすることだった。
あー、還暦も過ぎて数年、
なんてハードな初体験。
楽しいことってたくさんあるのね。
そこから川を下って海に出た。
海から戻り、車で洞窟の入り口に。
森を抜けて、真っ暗な中に入っていく。
お酒の瓶が放置されていた。
かつてはここに住んでいた人もいたらしい。
すごいなぁ。
探検も終わり、帰路につく。
なんだか盛りだくさん過ぎて、
頭の中は空っぽ。
港からフェリーで石垣島に戻る。
帰りはずっとデッキにいた。