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#26 アルゼンチンの田舎で駆け込んだ病院

【前回までのあらすじ:2013年。35歳ヒモ男がバツ2となりホームレスに。行くあてもなく向かった先は成功している先輩経営者a.k.aアニキ。人生相談すると世界一周の旅に放り出されることに。アルゼンチンの南端を目指すも体調不良で足止めに。】

 目的地まであと少し。だけど、下腹部を連打してくるあの腹痛。額にも肛門にも冷や汗を大量にかいている。仕事も家庭も問題山積みだというのに、頭の中を渦巻いているのは、「あと何分我慢できるだろう?」という一つの問だけ。

だめだ、彼らがお尻の扉をこじ開けようとしている。今まで長時間我慢できたのにトイレのドアを開けた瞬間にくるピーク。目にも止まらぬ早さでベルトを外しカカト重心でターンしながら、ズボンとパンツを瞬時にずり下ろし
着陸の体制へ!そしてお尻が便座にタッチするかしないかのその瞬間、ジャックポット!!大音量と共にコインを吐き出すスロットマシンのように、用を足す。そんな朝って月1回はありますよね?

 その痛みと肛門へのプレッシャーをペルーのアヤワスカ以降9日間エブリディどころかエブリアワー感じていた。

 時折吐き気と胃痛もあり、もうタダ事ではない!家庭の医学を読んでも胃腸炎などを併発している可能性すらある。
 
 日本男児が下痢ごときで病院に駆け込むとは情けなし。と家訓にかかれているが、このままでは、明日27時間バスに乗る気もしない。(下痢じゃなくても乗る気はしないが)

僕は日本で加入していた海外旅行保険会社に電話をかけた。1時間後返ってきたら答えは予想通り
「この小さな町には提携している病院が無いから自費で払って、帰国後請求してくれ」というものだった。


街にあったモニュメント。僕と同じようにお腹を押さえているのかな?


地図を頼りに街のど真ん中にあった一番大きな病院へ行くことにした。
僕の思考回路としては、初めての海外の病院。
場所x大きさ から、日本の大学病院のような権威があるところと予想した。病院の入り口につくと



看板はそのお店の全てを表すという。


めっちゃ不安になる!!


ま、まぁ田舎だしこういうイタズラされちゃうだけだよね。



建物の写真


権威のケの字もないような病院だった。大丈夫かね。



 受付がどこかわからいので職員をつかまえ手振り身振り、といってもお腹とお尻を交互に押えて症状を伝え、診察室の前まで連れて行ってもらう。(それにしても、南米は本当に英語が通じないです!ドクターという単語も通じません。これから南米を旅する人はトラブルに備えスペイン語のアプリまたは指差し会話帳などを購入したほうが良いと思います。)

 暫くすると、イケメンのお医者さんが出てきて「Come in(入って)」と英語で言うではないか!そうか、お医者さんは世界共通で英語とドイツ語は出来るんだろうな!おし!これで少しは症状を伝えられる!

「いつから、どこが、どうしたの?」

世界共通のテンプレートなのか!!僕は全てを正直に話した。

「実は10日前ぐらいにペルーでアヤワスカという変なドリンクを飲みまして、その日から毎日ひどい下痢です。なんなら最近は吐き気も胃痛も激しいです」

「ああーアヤワスカって、あのシャーマンとかの?」

「はい」

アヤワスカの副作用だね下痢、嘔吐が特徴なんだ」

「あ、、やっぱり?でも、全然治らないんです!凄く痛いんです。せめて、ちょっと診てもらえませんか?」

「それ原因アヤワスカだよ」

問診のみで診察終了!という雰囲気だったがブツブツ文句を言うと一応お腹をプニュプニュおしてくれた。

「お薬もらえませんか?」僕はせめて整腸剤だけでも欲しかったが返ってきた言葉が

「血便が出たり血を吐いたら、また来て」

「えええ?!!それを手遅れって呼ぶんじゃないの?!!」

「あとどれくらい下痢続くか分からいけど、とにかく栄養あるもの食べて」


このヤブ医者が!!ドラッグにはドラッグで対応してくれや!!それが西洋医学じゃないのかね??ばしばしキマるヤツを打つなり、処方するなりしてくれや!ジャンキーかのようにお願いするものの「栄養あるもの食べて」と言われ読めないメモを渡される。

これが診断書代わりらしい。

なんて書いてあるか読めない。仕方なく、手ぶらで帰る。。

しかし、なんと診察代は公共の病院ということでパスポートを見せただけで無料だった!ヤブ医者とか呼んでゴメン!無料で専門家に診てもらえただけで感謝っす!!

 帰り際、結局近くで下痢止めを買って宿に戻る(笑)この一日なんだったんだろ。ずっと下痢のお世話で終わった1日だった。

翌日7時起床!パッキングも慣れたものだ。事前にトイレにいくと久々の固めで腸、超嬉しい!!よし!薬のおかげだ(笑)
最初から薬局いっとけば良かった!

バスターミナルへ。さぁ初27時間バスの旅の始まりだ。シートはフカフカ。
だけど180度倒れる快適シートというのは景品表示法違反だったね!


バスのシート


では、アルゼンチン南端へ向かって27時間バスの旅出発!




note頑張って更新します!目標は週2,3回、、、、テーマは【旅の準備→世界一周→起業→会社売却】【読書日記】【日々のこと】など。面白いと思った方はnoteまたはTwitterをフォローいただければ幸いです。僕のプロフィールはこちらホームレスになったヒモ男、世界一周したら小金持ちになった話。
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