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#29 来たぜ!フィッツ・ロイ!(アルゼンチンの旅)
【前回までのあらすじ:2013年。35歳ヒモ男がバツ2となりホームレスに。行くあてもなく先輩経営者a.k.aアニキに泣きつくと世界一周の旅に放り出されることに。4ヶ国目のアルゼンチン、パタゴニア地方にあるフィッツロイへ】
フジ旅館に滞在していた日本人とフィッツ・ロイがあるエル・チャルテンに到着した僕。このトレッキングは日帰りでは難しく、夜営が必要となる。街にはキャンプ用品がレンタルできるお店がいくつかあるので、周って適当なところで装備を揃えた。
さぁこっからは山の中。自動販売機もなければ喫煙所もないので、とりあえず地ビールでカンパイ。
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右に目を移せば馬なんかもいて、風景を楽しみながら飲めるのが素晴らしい。もう、トレッキングなどせずここで満足しそうだ。
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荷物を持ってトレッキング開始。
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大人気の山登りでもトレッキングでも、自分が体験して思うことは、
これ楽しいの?
景色が素晴らしいと言うけど、基本は足元をみて歩くし、人間足元(下)を見てると考え事しちゃうじゃないですか。
つまり自分を振り返ってしまうじゃないですか。
で、僕レベルになると、振り返っちゃうとロクな事無いんですよ。もう
後悔の嵐
叫びたくなるもの。
ヤッホーーー!!
って!あれ?そのためか?あの雄叫びは!
素晴らしいね!トレッキング。
みんなも楽しそうだ。
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この川の水、飲めるんだって!下まで遠いから行かなかったけど。
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1時間くらい歩くと1個目のキャンプ地に到着。僕らは、もっと近くでフィッツロイを見るためにさらに1時間半ぐらい登った場所へいく予定だが、すでにフィッツ・ロイの景色が素晴らしい。
「もうココでよくないか?」
喉まで出てくるどころか、言葉に出してしまうKYな僕。
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さらに進むと紅葉とフィッツロイ!
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だいぶ近くなったね!さすがに、もうここで良くないか?
正直、このトレッキングって「フィッツ・ロイ」を見るというのが最大のメインデッシュで、それはもうテーブルの上にさっきからずっと出てて皆んなもう楽しんでるわけじゃないですか?お腹いっぱいですよね?これ以上何がしたいのか?
僕を無視して突き進む一行。置いてけぼりにしないで!
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そこからまた1時間ぐらい歩くと、やっとキャンプ地に到着。生まれて初めてのキャンプ。つまり僕以外がご飯担当。
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僕は「美味しそう!すげー!」と掛け声だけ担当の役立たず。
ご飯を食べてしばらくすると、大きい方を催してきた。
キャンプ場の端にあった簡易トイレへ行き扉を開けると、おいしいパタゴニアの空気の中にガツンとくるスメル。
マジ無理!他にないのか?と辺りを見渡すと素敵な簡易トイレが!!
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英語で「よければ森にウンチを埋めてね」と書いてあるではないか!
親切!これは人生初の野グソをしなければ!と心に決め、僕はシャベルを握り木陰に隠れた。
まずはスコップで軽く地面を掘り、ズボンとパンツを下ろした。
フィッツロイ方向から吹いてくる冷ややかな風が僕のお尻を撫でる。なんという開放感。ヤッホー!と叫びたくなるが、ここは我慢。
一通り儀式を終えた後は、ブツを指差し確認したあとスコップで土をかぶせる。
なんか猫の気持ち分かるなぁ〜!
夜9時になると1m先も見えないほど真っ暗。テントに入り就寝。明日の最終アタックに備える。
スケボーを持っていくか迷いながら気がつくと朝の5時半。
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そして最終アタック。太ももが笑うほどキツイ!スケボーもって来ちゃったし。
でもこいつにもフィッツロイを見せてあげたかった。もはや、こいつはスケボーではなくアイボー(相棒)もう少しのシンボー(辛抱)
一歩一歩砂利道を登る。
スケボーを杖代わりにしながら(相棒ゴメン!)
1時間後、、
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着いたー!!!
ギリギリ朝日に間に合う!!
ここからだ。朝日がフィッツロイに当たり、いつもは青白く冷たい雰囲気の山が真っ赤になるらしい。
僕らはその景色を見るためだ山を登り、キャンプを張ったんだ。
さぁいつでも来ていいよ。
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うぉおおおーーー!!!!
ありがとうフィッツロイ!!!
この景色を見て僕が叫んだ言葉だった。
赤くなるのは、ほんの5分ぐらい。こんな場所に、こんな素敵な岩山を配置するなんて神様はなんてセンスが良いんだろう。
なるほど。このトレッキングのメインディッシュはこれだったのか。
僕の中の絶景ランキングでウユニ塩湖を超える。良かった。本当に来て良かった。
ナイス判断、俺!旅前から来たかった場所、フィッツ・ロイ。
旅の一つの目的が叶った。
もう一度いう。ありがとうフィッツロイ!
(激推したのはアニキ!だし、パタゴニア地方はマジで来るのやめようと思ってたけど。お手柄泥棒の僕)
最後に僕のアイボーに目一杯景色を見せてあげる。
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キャンプ場に戻る。皆はもう一泊するらしい。僕は、昼のバスに乗りエルカラファテへ戻るために皆と別れる。
というか、、もう一泊したかったけど、ここネットないし。そんなことしてたらチリで出会ったアサミちゃんに送っていたメッセージの返信が確認できないではないか!
とにかく邪な気持ちを満載にして皆んなを残して下山を決めた。
何が何でも下山しなければ!というか、ネット環境のある場所でヤッホーしたいんだ。
さぁ、僕は急ぎ足で旅を続けよう!
帰り、足元を見ながら歩いていても、フィッツロイの楽しい思い出とアサミちゃんの事ばかりを考えていた。
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皆さん、一緒に山登りの辛さも、この素晴らしい景色も共有出来て楽しかったし最高でした!
また、世界のどこかで会いましょう!
note更新しています!
目標は週2,3回、、、、テーマは
【旅のこと https://note.com/katsuo81/m/mfbd38c989979】
【読書ノート https://note.com/katsuo81/m/m7f3bc144e287】
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