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#20 シャーマンあらわる!いざアヤワスカ体験!【ペルーの旅】
【前回までのあらすじ:2013年。35歳ヒモ男がバツ2となりホームレスに。行くあてもなく向かった先は成功している先輩経営者a.k.aアニキ。人生相談すると世界一周の旅に放り出されることに。ボリビアの次に向かう国はペルー。強烈な民間療法をしてくるシャーマンに会いに行くことに。】
いつもご覧頂き有難うございます。この記事はあと数時間後に始まるアヤワスカ儀式の直前に書いておりす。アヤワスカを飲んで死んだ人がいるという噂もあり、その日の村には僕以外、日本人どころ外国人もほとんどおらず、相当ビビりっている状態での記事となります。
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アヤワスカ(ケチュア語)は、南アメリカのアマゾン川流域に自生するキントラノオ科のつる植物バニステリオプシス・カーピ(Banisteriopsis caapi、以下カーピ)のこと。または、カーピに、ジメチルトリプタミン (DMT) を含む植物を加え、煮出して作られた向精神性の飲料。服飲すると、嘔吐を伴う強力な幻覚作用をもたらす。主にアマゾン西部の先住民族がシャーマニズムの儀式や民間療法、宗教儀式などに用いる
アヤワスカという先住民族の儀式を体験するためにサンフランシスコ村へと向うことにした僕。しかし、この村に空港はない。空港どころか、電気やガスすらまともにない。
リマの安宿から早起きをして荷造りを終え、パンをコーヒーで流し込んで、チェックアウトを済ませた。目的地の情報をサラッと収集。さぁ出発だ。
長距離バスターミナルへ行く方法は乗合バスか、タクシーか、はたまた徒歩か?肩に食い込むバックパックが判断を鈍らせた。
旅人にとって、節約した数百円が昼飯となり、明日の足代となる。
市場の屋台でサッと腹ごしらえを済ませ長距離バスターミナルにある人混みに紛れた。
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80ソレス(約3200円)のバスチケットとパスポートを見せバックパックをぶん投げられて、やっとシートに身体を落ち着かせる午後2時。
翌朝まで17時間のバス移動。
揺れが激しく、真後ろの席のオジサンがゲーゲー吐いていた。大きな身体をしたオジサンだし、僕もリクライニングで横たわっているものだがら、吐く音も姿もバッチリ鑑賞できて生々しい。
「頼むからオレにつけないでくれよ!」と祈りながら、僕は自分の座席にあったゲロ袋を差し上げた。
こういう時、自分がバス酔いしない体質で良かったとつくづく思った。後方では赤ちゃんが泣き叫び、斜め前では太ったオンナが大音量で音楽を鳴らす。カオスなバス。
僕は耳栓がわりにイヤホンをつけ窓の外に目をやると、崖を猛スピードで走るバス。気が気でない。
明らかに落ちたらひとたまりのもない崖。途中、土砂崩れなどもあるようで泥の上をゴリゴリジャリジャリ走る。急ぐ旅でもない。安全運転よろしくお願いします!という願いは当然、運転席までは届かない。急ブレーキ急発進。クラクションブーブー鳴らして突っ走っていた。
朝7時半プカルパのバス停に到着。ここからトゥクトゥクでヤリナという港まで15分。4ソレス(約150円)
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そこからサンフランシスコ村へいく地元民が乗る船を探す。
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と言ってもこの船着場で
サンフランシスコーーー!?
って2,3回叫ぶという原始的な手法だ。
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1時間の川渡り3ソレス(120円と安い)。
街でニワトリの買い物を済ませて村に帰る子供。
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この風景を1時間堪能すると、そこはサンフランシスコ村だ。
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降りると、子供たちが適当に話しかけてくるので、シャーマンの名前を言うと、勝手に荷物を持って案内してくれる。
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スケボーと水を持って道案内してくれたので1ソル(40円)をあげた。
村に建てられている家や建造物の壁は幾何学模様である。
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僕は日本人のシャーマン見習いがいるスイピーノという場所に行きたかったのだがどうやら、人が出てこない。
仕方ないのでもう一人教えてもらっていたマテオというシャーマンのところへ行くことにした。
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マテオという地元でも有名なシャーマン。海外からも彼の技術を習いに来るという実力者らしい。
アヤワスカにおいてシャーマンの技量は非常に重要とのことだった。まぁ当然と言っては当然だが、各々のシャマーンによるオリジナル配合、アヤワスカを飲んでいる最中に始まる歌声や介抱?などで、我々を精神の向こう側へと安全に導いてくれるらしい。
なるほど、どんな風貌の男なのか!?
シャーマン マテオ!
黒魔術師や仙人みたいな長い髭を生やして手足は細く、コケた頬に民族衣装がよく似合うんだろうな、、、とイメージしながら本人に会うと
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マテオはビーサンを履いた小さなオジサンであった!
親近感わくぞ!苦しゅうない、近う寄れ!
気軽に写真を取らせてくれるフレンドリーなシャーマン、マテオ。
このマテオ。僕の顔を見るなり、
「宿泊20ソレス(800円) セレモニー100ソレス(4000円)。いま払って」
と言うではないか。
もう少しシャーマンからはワビサビ欲しかったが、仕方がない。
事前情報によると夜のセレモニーに備え午後2時以降は食べ物を食べてはいけないとのことだったが「大丈夫だよ」とのことだった。
(しかし後で見つけたロシア人に聞くとやっぱり「吐いちゃうから食べないほうがいい」と。僕は朝スープ、昼オニギリみたいなもの、夕方パン1個半のみで軽食にしておいた)
宿泊する部屋に案内される。
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いやいや、きったねーーーー!!!!お前ここで20ソレス取るなよ!!!
というレベルだ。
ちなみにトイレとお風呂がこちら
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そして、部屋を掃除したりしていた女性。目遣いがエロいが、僕のタイプではない。
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まぁアヤワスカを受けるにはマインドセットが必要とのこと。
シャーマン儀式をする場所は申し分ないのかもしれない。
あとは、自分の精神状態をリラックスさせることが必要だ。
僕は、きったねーーーー!!!!ベッドに横たわり儀式を待つことにした。
が、、暇で暇で仕方がない。村をうろついて無駄に人に話しかけるが、反応はない。暇というか死ぬほど寂しくなる。
異国の地で右も左も分からない、言葉も通じない、顔見知りもいないというだけで、ここまで寂しいものか。早くリマに帰りたくなる。リマにも知り合いはいないが。
村についたばかりだが、早くもホームシックになる。パソコンをつなぐコードもないし、あったところでwi-fiもない。バーチャルですら誰かとオンタイムで繋がっていられることがどれだけ寂しさを紛らわすことが出来るか初めて知った。
僕しか泊まっていない宿。もしかしたら今日の儀式は僕一人かもしれない。めっちゃ怖いんですけど。不安すぎる。もし、このままアヤワスカを飲んで記憶が無くなったら。。。
近くの山に捨てられて誰にも見つかることなく。。。
悲しすぎる。。。。
追い詰められた。今蘇る色んな感情。否応がなく、自分の素直な感情が押し寄せてくる。感謝と後悔。あの人の声が聞きたい、あの人に謝りたい。
もうここまで来たからには行くっきゃ無い。何の根拠もが無いが大丈夫だ大丈夫だと何度もの自分に言い聞かせた。
混沌とした意識の中、日本人の会話が聞こえた。振り返る。勿論だれもいない。今この村に日本人は僕だけだ。すでに僕の神経はトランス状態に入ったようになる。
2時間後、僕はどんな状態でいるのだろうか???
次回いよいよシャーマン マテオによるアヤワスカセレモニー!!
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note頑張って更新します!目標は週2,3回、、、、【旅の準備→世界一周→起業→会社売却】までを気長にまとめようと思います。面白いと思った方はnoteまたはTwitterをフォローいただければ幸いです。
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