モコンさんの庭~「セルアニメのオトモ」シリーズ・その8【絵コンテ用紙】
絵コンテはセルアニメにおいて作画からフィルムの仕上りまでの過程において設計図の役割をしています。
シナリオという文章から、映画の基本である「イマジナリーライン」を基本にした「カットに必要な要素」を絵で示すのが絵コンテと言えるかと思います。
セルアニメではこの絵コンテが作画の根拠であり、一番のガイドになります。それだけに絵コンテは作画の知識、撮影の知識、レイアウトの裏付けになる絵の知識、キャラクターの心理を理解し絵コンテに表現する観察力などが必要とされるのです。
必ずしも絵が上手い必要はなく、上記のような絵コンテとして「このカットはなぜ必要か?」が作画に伝われば良いのです。演出はそのために居るのです。
1970年代の東映動画で、絵コンテ描くのは担当話の演出家(監督)が普通の流れでした。そのためか多くの作品を観るうちに絵コンテは作品の流れを決る極めて重要なものとして認識するようになりました。
絵コンテの描き方については別に項目をもうけて解説いたしますね。