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クリエイターエコノミー3.0 ~フォートナイトのオープンメタバース化~
先日、フォートナイトを運営するEpicのCEOであるティム・スウィニー氏のインタビュー記事が公開されました。
("The Metaverse"の著者と"Snow Clash"の著者もお話ししています。豪華…!!)
そこには今後のフォートナイト、目指すメタバース像などが書かれていましたが、その中でも特にクリエイターエコノミー3.0に関する内容があったのでこれまでのクリエイターエコノミーの歴史を踏まえながら、共有したいと思います。
また、この記事がかなり気になる情報満載だったので、今後もnoteにて共有していきます。
株式会社FortStudio代表のNissyと申します。
フォートナイトに関して今後とも記事を上げていくので、ぜひnoteや以下のXのフォローもよろしくお願いいたします。
弊社FortStudioはIP(アニメ・漫画など)の世界を表現したメタバース空間を開発します。
— Nissy | FortStudio CEO (@Nissy_fortST) June 21, 2024
将来的にはファンがそのIPメタバースで生活できる仕組みを整えたい。
メタバース内で推し活すれば仮想通貨を得て現実世界でも換金できる。
ファンにとっての楽園となるIPメタバースを創りたい。#IPメタバース
クリエイターエコノミーの歴史
クリエイターエコノミーとはフォートナイトのマップを開発するクリエイターとフォートナイトの循環、エコノミーを指します。
これまでフォートナイトはクリエイターエコノミー1.0と2.0を発表し、実装してきました。
クリエイターエコノミー1.0
主にクリエイティブモードがメインで合った時期を指します。
フォートナイト上で誰でもゲーム空間を作ることができ、他のプレイヤーが作ったゲームを遊ぶことも可能でした。
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クリエイターエコノミー2.0
これはメタバース業界でかなりの盛り上がりを見せた発表となりました。
2023年3月31日、フォートナイトマップを開発する専用のゲームエンジンであるUEFNのリリースです。
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Epicが運営しているUE(Unreal Engine)のある程度制限された機能が使用でき、フォートナイトに特化したものです。
同時にメタバース開発言語であるVerseもリリースされました。
(Verseはおそらくメタバース版javaScriptを目指して開発された言語で、そちらについても今後記事を書く予定です。)
またクリエイターに対する配当金の仕組みも整えられ、中には年間数億円稼ぐクリエイターの方も出てきました。
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このクリエイターエコノミー2.0により、大手企業の独自のマップ開発や、IPとのコラボマップがフォートナイト上でリリースされました。
クリエイターエコノミー3.0
そしてここからが本題です。
この大発表から約一年四か月たったいま、Epic CEOのティム・スウィニー氏がインタビューにて公言した内容をまとめます。
また、技術的な標準に参加するだけでなく、同様の、あるいは互換性のある視覚的な美しさやゲームのレーティングを尊重するエコシステムなどを持つ別のエコシステムが参加を希望した場合、おそらく私たちはエコノミーをつなげることができるでしょう。フォートナイトのアイテムショップで消費し、サードパーティのエコノミーでプレイした場合、私たちはサードパーティのエコノミーに収益を分配します。 また、サードパーティのアイテムショップが何かを販売し、それがフォートナイトで使用された場合、サードパーティは私たちに収益を分配します。 インターネットのホストが光ファイバー回線を接続するためにピアリング協定に合意するように、収益分配によってオープンなメタバース経済モデルを実現することができるのです。 そしてこれは、この10年以内に起こるであろうエキサイティングな出来事のひとつだと思う。 そしてEpicは、この技術をすべて構築し、徹底的にオープンな方法で行うという、非常に長期的な軌道をたどってきました。
この内容の重要な点は主に二つです。
エコシステム同士の連携
収益の分配
1. エコシステム同士の連携
以下のような条件はありますが、要はフォートナイトと同じようなビジュアルでエコシステムを持つゲームと、フォートナイトが連携することが可能ということです。
同様の、あるいは互換性のある視覚的な美しさやゲームのレーティングを尊重するエコシステム
こちらに関してあくまで推測ですが、具体例を挙げるとすれば、バンダイナムコさんが手がけるガンダムメタバースが該当する可能性があります。
現時点ではおそらく本リリースまではされていないようですが、フォートナイトと近い画風であり、今後エコシステムが構築されるようであれば、フォートナイトと連携できるのではと考えています。
一方でRoblox、グランド・セフト・オートといったメタバースに関しても言及していたので今後はビジュアル等に関係なく、連携することが可能になるのかと思われます。
2. 収益の分配
フォートナイトのアイテムショップで消費し、サードパーティのエコノミーでプレイした場合、私たちはサードパーティのエコノミーに収益を分配します。 また、サードパーティのアイテムショップが何かを販売し、それがフォートナイトで使用された場合、サードパーティは私たちに収益を分配します。 インターネットのホストが光ファイバー回線を接続するためにピアリング協定に合意するように、収益分配によってオープンなメタバース経済モデルを実現することができるのです。
内容が具体的ではないため推測にはなりますが、要はフォートナイトで開発されたガンダムのマップをプレイする、ガンダムメタバースでフォートナイトのアバターが購入された場合、それぞれで収益を分配し合うということかと思います。
今後について
このクリエイターエコノミー3.0の目指すものはメタバースのオープン化です。
以前からEpicはクローズドなメタバースではなく、オープンメタバースを目指すことを公言していました。
フォートナイト自体がクロスプラットフォームであり、あらゆるデバイス(Switch、PS、PCなど)でプレイすることができます。
フォートナイトはリリース当時、ゲームをプレイする際にまずお金を支払う必要のあるモデルが流行っていたのにもか関わらず、誰でも無料でプレイが可能で、アバターの購入費用でマネタイズするモデルを実行しました。
その結果、現時点ではユーザー数は5億人ほどいることから、Epicはオープンにすることの価値を身に染みて理解しています。
またインターネットがこれだけ多くの人に利用され、価値が最大化されているのも通信におけるプロトコルなどが標準化されていることから来ています。
次世代のインターネットと呼ばれ、2030年には120兆円の市場となるという指標も出るほど莫大な領域で、総合的な経済面を考慮するとメタバース全体がオープンである必要があります。
メタバースプラットフォームの筆頭として挙げられるフォートナイトは、クリエイターエコノミー3.0でその未来を実現しようと考えているようです。
最後に
このクリエイターエコノミー3.0は上記の説明では個人クリエイター向けではなく、メタバースプラットフォームを運営する企業向けの内容となっています。
冒頭の記事では以上の内容しかなく、全体の一部でしかないと思われるので、今後の公式の発表に期待です。
またこれほどワクワクする未来が差し迫っていく中、弊社ではフォートナイト上でIPメタバースを開発する事業を行っております。
フォートナイトの5億人、Z世代以下を中心とした海外のユーザーに対して、認知度向上・ブランディングを目的としたプロモーションをゲーム開発という形でサポートさせていただきいております。
それらにご興味のある事業者様、もしくはクリエイターの方々、ぜひ一度XのDMにてお話しできればと考えております。
これからますます盛り上がっていくフォートナイト業界を一緒に盛り上げていきましょう!!