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人類みな兄弟
東京から友人が遊びに来てくれました。
うちの寺は茨城県大子町にありますので、東京からはどうしても3時間以上かかります。
そんな遠いお寺までわざわざ来てくれたかと思うと、ありがたい気持ちでいっぱいです。
お土産に「老白茶」をいただきました。
老白茶は「一年でお茶になり、三年で薬になり、七年で宝になる」といわれているくらい貴重なお茶です。
以前、中国で出してもらったときに、自分が「すごく美味しい」といっていたのを憶えていて、持ってきてくれたんだと思います。
そういう気持ちが伝わるお土産は素敵です。
ちなみに彼は中国人です。
中国で医師免許をとり、日本の大学に留学し、そのまま日本で就職しました。
その会社で出会いましたが、はじめは直接、仕事で関わることもなく、そんなに仲がよかったわけではありません。
日本と中国、距離もありますし、それまでに歩んできた道のりも全く違います。
でも、あるときに知りましたが、彼と自分にはすごい共通点がありました。
それは•••同じ年の同じ日に生まれました。
生年月日が全く同じなんです。
それだけといえばそれだけなんですが、ただ、それを知ってからはお互いの距離が一気に縮まったように感じます。
その後、直接、仕事でも関わるようになり、よく一緒に中国にも行きました。
いまでは大の親友です。
(中国語では好朋友・ハオポンヨウ?)
人っていうのは不思議なもので、たった一つでも共通点を見つければ、それだけで親近感が生まれます。
おそらく、進化の過程で人にとって最大の武器であった社会性を発揮するために必要な、敵味方を見分ける能力から生まれてくる感情だと思いますので、誰もが持っているはずです。
逆に、同じく社会性を発揮するために、違う点を見つければ、距離感を感じてしまうのも、誰もが持つ感情だと思います。
だとすれば、他人に対して、違う点ではなく、意識的に共通点を探すことが、人間関係を楽にしてくれるような気がします。
考えてみれば、「同じ人間」っていう共通点はどんな相手にも見つけることができます。
共通点を見つけようとしさえすれば。
宗慧