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みちのく潮風トレイル

先週、映画の試写会に行きました。

主演は俳優さんではなく、がんの専門医です。

その医師がみちのく潮風トレイルを歩く様子を
撮影したドキュメンタリー映画でした。

青森県八戸市から福島県相馬市まで。

太平洋沿岸に沿って1,000km。

途中、東日本大震災の傷跡を残した建物や
震災後に造られた防潮堤などもあります。

このトレイルコース自体が震災によって
生み出されたものなんだと感じます。

歩くことで様々な人たちと出会います。

震災で家族を亡くされた方。

がんで家族を亡くされた方。

ご自身ががんを経験された方。

震災もがんも、誰も予期していません。

もちろん誰も望みません。

そして、誰もが経験する可能性があります。

災難に逢う時節には災難に逢うのがよく候
死ぬ時節には死ぬのがよく候
これはこれ災難を逃れる妙法にて候

江戸時代の禅僧である良寛さんが
新潟で起こった大地震に際して知人に送った
手紙に書かれていた内容だそうです。

何となく、やるせない気持ちになります。

達観というより、冷たさを感じます。

個人的にこの言葉は好きにはなれません。

それでも、映画を観ていて、

なかったことにはできないんだ

ということは感じました。

震災から12年。

家や家族を失われた方々もその事実を
受け入れ、しっかりと生きておられます。

どんなにつらく、悲しい出来事でも
決して、なかったことにはできません。

一時的には逃げることができても
いつかは受け入れ、生きなければなりません。

一度止まった時計の針を再び動かすような。

そういう体験をされた方々にとっては
良寛さんの言葉も自分なんかとは
違った響きがあるのかもしれません。

試写会の記念品としてアロマスプレー
をいただきました。

Hope is a wish for something
to come true by action.

希望とは自分にとって大切な何かのために
行動することによって実現しようとする思い


そのボトルに記されていた言葉です。

希望Hope)」の定義です。

希望」は4つの柱から成り立ちます。

一つ目は、思い・願いwish

二つ目は、大切な何かsomething

三つ目は、実現come true

四つ目は、行動action

映画が始まる前、

80歳を超える主人公がなぜ歩くのか?

という疑問をもっていました。

そして、映画を観て、自分なりの答え。

希望のため

だから歩かれるんだと思いました。

そして、自分も•••

無性に歩きたくなりました。

宗慧

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