MBA取得後、ビジネスコーチ・コンサルタント・経営学研究者として独立された武部さんの話
MBAを取得した後にキャリアはどう変わっていくのか?
とても良く聞かれる質問です。このような疑問をお持ちの皆さまに、少しでもお役に立てる情報を提供したいと思い、わたくし米良の周りのMBAホルダーを紹介していきたいと思います。
今回、ご紹介するのは、海外MBAを取得した後に、ビジネスコーチ・コンサルタント・経営学研究者として独立された武部理花さんです。
武部さんにお願いして、武部さんが考えるMBAの価値についてエッセイを書いて頂きました。
お楽しみください。
・・・<ここから武部さんのエッセイ>・・・
ワークシフト、そしてリカレント教育
▼武部理花さん
MBAを学ぶきっかけとなったのは、2016年に勤めていた会社のテクノロジーセンターがクローズすることになったことでした。
これを機に以前からやりたいと思っていた国際化塾みたいなものを作りたかったのですが、長年テクノロジーの分野で仕事していたため、起業や経営のノウハウも知らず何から手を付けたらよいのかわかりませんでした。
そこで、経営を体系的に学ぼうと決意し、2016年9月にBOND-BBT MBAに入学しました。
東日本大震災の翌年、当時勤めていた外資系企業でリンダ・グラットン教授の『ワークシフト』の読書会に参加したことがありました。
『2025年には自分は何をしているだろうか…テクノロジーの発展やグローバル化で日本法人の価値は持続できるだろうか…国境がないバーチャル化した職場で自分のポジションはあるのだろうか』
と考えたとき、日本国内ではパッとしない半導体業界に留まるよりは、キャリアチェンジを図り、自分が情熱を傾けられる仕事を継続的にできるようにしたいと考えました。
プロジェクトが忙しくなり、しばらく行動が起こせないでいましたが、テクノロジーセンターのクローズは良い機会となりました。
リカレント教育、しばしば『学びなおし』と説明されていますが、リカレント教育というのは『学び直す(リセットする)』ものではなくて、学びをさらに加え、新しい知識や経験を増やし、自分の能力(Ability, Capability, Competency, Performance, Power, Efficiency)を向上させ、人間性に厚みを与えるものだと思います。
BOND-BBT MBAプログラムでは、ビデオ講義やAirCampusでのディスカッション、グループワーク、スタディーツアーでの海外大学の授業の体験やビジネスプランの発表などを通して、経営学の様々な分野を学んでゆく。
そういった中で、経営者の視点や経営コンサルタントの視点で物事を観たり、リーダーシップを発揮したり、年齢や性別、そして業界を超えた様々な友人たちと知り合うことができたのも、BOND-BBT MBAで得られた素晴らしいものの一つです。
そして、自分が得意とする分野や、情熱を傾けられる分野もはっきりとしてきました。当初考えていた国際化塾よりも、1対1で行なうコーチングのほうが自分には向いていると思い、コーチングの資格もとりました。
リカレント教育によってワークシフトにつなげることができる、BOND-BBT MBAはそんな選択肢の一つとして、学びを続けたい大人にお薦めしたいです。
略歴|武部 理花(たけべ りか)
BOND-BBT MBA 2019年2月修了
BOND-BBT MBA Alumni組織(豪研会)幹事。芝浦工業大学工学部工業化学科卒業後、NTTエレクトロニクス、マレーシアの1st Silicon (現在はX-FAB)、インテル(日本法人および米国アリゾナ工場、中国大連工場駐在)、パナソニック・タワージャズセミコンダクターと半導体業界でプロセスエンジニアリング、品質保証、カスタマー及びサプライター担当のアカウントマネージャーの仕事を経て2019年10月に独立。ビジネスコーチ・コンサルタント、経営学研究者。趣味は旅行で、テーマは歴史と自然。教材動画作成・お絵描きも趣味の領域。
・・・<ここまで武部さんのエッセイ>・・・
さて、いかがだったでしょうか?
MBAを筆頭としたリカレント教育は、「人間性に厚みを与えるものだ」という武部さんの素敵な言葉に、まさにその通り!と膝を打ちました。
また、MBAプログラムを通して、自分が得意とする分野や、情熱を傾けられる分野が明確になったという武部さんの感覚、わたくし米良も良く理解できます。
新たな道に向かって突き進んでいく武部さん、今後のご活躍を祈っております!
お幸せに!