見出し画像

そこそこの人生、っていいな

「そこそこ」って言葉が、気に入っています。


そこそこ、改めて辞書で調べてみると、

そこ‐そこ
十分ではないが、一応のレベルにあるさま。

デジタル大辞泉


私の感覚ですが、
理想が10だとしたら、「まあまあ」が5レベル。それよりも少し多いのが「そこそこ」 6~7レベルといったところでしょうか。


そこそこの 暮らし
そこそこの 収入
そこそこの 健康状態
そこそこの 人生


今までは、「そこそこ」って言葉が、あまり好きではありませんでした。本当は理想や叶えたい目標があるのに、それを断念した寂しさや侘しさを感じてしまうから。


確かに、理想や目標を叶えた時の高揚感、達成感、自己効力感はとても気持ちがいいものです。それを一度味わうと、理想の10をずっと追いかけたくなるのが人間だと思います。


また、たとえ今自分の理想や目標がまだ叶ってなくても、頑張って努力し続ければ、いずれは理想の10に到達できることもある。


ただ悲しいかな、理想や目標が叶ってしまうと満たされた気持ちは一瞬で消え去ってしまう。長くは持続してくれない。そしてすぐさま次の理想へと走り出す。


私は、理想を追い続けることが正しいと信じていましたが、2~3年前から息切れするようになり、目標に向かって走れなくなりました。


もう走りたくないよ〜、歩きたいよ〜、なんだったらお茶でも飲んで休憩したいくらい。


でも、世間や会社は、高い理想を目指すことを良しとします。そこそこがイイだなんてゆったりしていると、向上心が低いダメ人間とされてしまいます。


そこそこの 暮らし
そこそこの 収入
そこそこの 健康状態
そこそこの 人生


改めて、「そこそこ」って最高じゃない!


そこそこは6~7レベルだけど、それでも十分じゃない?なんだったら、「まあまあ」5レベルでもいいかもしれない。


※ ※ ※

ただ、「そこそこ」の目安って、具体的にはどんな感覚なんだろう。日常生活に当てはめてみると、


もう1品、食べたい
もう1杯、飲みたい
もう1軒、はしごしたい
もう1つ、買いたい
もう1回、ゲームしたい 

一歩手前で、満足してみる。


あえて、欲を完全に満たそうとしない

あえて、欲を少し引き算する


腹6~7分目で、満足する。
その方ががぜん身体もラクだし、健康にもいい。

体も心も自然でラクでいられるには、
そこそこの段階で自分を満たせる、そこそこの範疇に楽しみや価値を最大限見出すことにあるのかなと。


そこそこには、ヤセ我慢や惰性といった悲壮感はなくて、いい意味でのあきらめが許され、肩のチカラがスっと抜ける安堵感がある。


そこそこは、ゆとりと余白。
そこそこは、理想と現実との折り合い。


そこそこで、ほどよくラクに生きていきませんか。
ゆっくりお茶でもすすりながら🍵



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?