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【Think & feel】trip ~信濃町、黒姫、松本エリア~

#長野 、特に黒姫や松本方面にお出かけの際はぜひ参考にどうぞ。


個人的には
旅の予定は
ガチガチに決めるというよりは、
ほどよくゆるく
ほどよく決まっているのが好きです。
プランを詰め込むと
もはや取材行脚となる。
それが悪いことはないけれど
旅は道づれ。
もっと偶発的なことに身を任せるスペースが必要じゃないかと思う。

かといって
目的地ゼロでは、だらけてしまうこともある。
旅はプロセス。と、分かりながらも
なんだかんだの訪問先は欲しい。

さて
もしかしたら誰かの参考になるのかも?と思って、この間、長野で尋ねた場所を記録しておきます。(自分のログも兼ねて)

信濃町、黒姫エリア

1.珈琲 占野

友人が長野の黒姫でひらいている場。
珈琲と甘味を楽しみながら、
ひとつの空間的、場的なしつらえを経験する。

喫茶店やカフェというよりはお茶の文化に近いと感じる。
僕の言葉で語るならお茶文化をコーヒーカルチャーでカウンターしているって感じだけど、、
ここでの経験の仔細を言葉にすることは難しい。

珈室(こしつ)と名付けられた空間に入ると
丸い窓から見える借景に目を奪われる。
墨色の畳の上で展開する1時間ほどの(実際には時間の感覚も少しおぼろげ)席を経験する。
音に
光に
湯気に
香りに。
感性が澄んでいく時間。

2.siki

占野君から教えてもらって訪問。
野菜、お菓子、本、服、、
店主の感性と知性で選ばれたものたちがノンジャンルで並んでいた。
ジャンルの広さに、あぁこれは店主が使ってみて触れてみてよかったものを丸ごとシェアしてくれているような場所だなと理解する。

ゼロウェイストや、自然、子育て、デザイン、やわらかい世界と工夫。
そんなイメージを受け取った。
雑多に陳列されているのが面白くて
広くはない店内だけれど、見ていて飽きない。
屈托のない店主から風通しの良い空気を感じる。

3.戸隠神社(奥社)

かっこいい感じだけど、魚を観察してます

"なんかパワースポットらしい。"
という非常に雑な情報で訪問したけれど、素敵な空気の場所でした。
入り口から奥社まで少し歩く(大人の男性の足で片道30分〜40分ほど)けれどちょうどいい運動で(きつすぎるということもなく)空気も気持ちいのでお散歩がてらリフレッシュ。

脇を流れる川の魚を観察したりしながら歩いていたら
あっという間に奥社でした。

4.手打ちそば 岳

カメラで撮るの忘れてiphone写真その1
カメラで撮るの忘れてiphone写真その2

ここのお蕎麦めちゃおいしかったです。
お店の雰囲気もお店の方の雰囲気も好きでした。

店内に置かれている雑貨(木さじやガラスのコップなど)のチョイスも素敵。

ロゴのデザインなどからも感性に共感できるお店だなと思いました。

5.遠間旅館

こちらも友人に勧められての滞在。
泉質がいいとはこういうことか。
非常にシンプルな昔ながらの温泉旅館。
何も奇をてらったことはないけれど、とにかく温泉がいい。
着いて入って、深夜に入って、朝入って。
1泊だったけれど3度も入浴した。

写真は撮り忘れ。失敬。


x.訪れることはできなかったけど行きたかった場所(黒姫周辺)

松本エリア

6.栞日

1階部分のカフェの空間性。
古いマンションに古材をランダムに配置しながらも
居心地の良さそうなソファ席があったり
企みと整理が同居している様子が心地よかった。

1階のカフェでコーヒーを注文する。
2階で本を見ていると持ってきてくれて
気になる本を読みながらアイスコーヒーをいただく。

棚の作り方にも個性がある。
編集者の人となりが見えてくる。
カルチャーと知性とデザインと。
界隈においては有名すぎる場所で
正直そこまで期待していなかったのに(失礼ですね。すみません。)いい意味すごく裏切られた。

とってもいい場所でした。


x.訪れることはできなかったけど行きたかった場所(松本周辺)


雑感。

一泊二日でも随分と日常と離れる。
それは山時間的なことなのか、外泊的なことなのか。
考えてみると東京に宿泊してもここまでの隔絶は感じられないかもしれない。と思うとやっぱり普段のシチュエーションとのギャップ(差分)が隔絶性を助長しているのかもしれない。

または流れる時間の質という可能性もある。
僕は場所によって流れている時間が本当に違うと思っている。
「なんだか時間の流れが違うね〜」と思うとき、本当に粒子が違うのだ。ちなみに根拠はないです。笑

場所をメディアとして、自分を表現している人たちに多く出会った旅だった。巨大なサイズではなく、個人のサイズ感で場を展開するハードルが低いのが地方のいいところなのかもしれない。
大きな物語やシステムに組み込まれずに、場を作ることが都会に比べれば容易というか、ある種の重力場から離れることができるんだろう。

空間、キュレーション、空気、風、景色、雑誌、コーヒー、温泉、食事…
あらゆるものが同時に存在していて、それでも何か成立していること
旅というひとつの物語も編集の仕方で本当に経験の質が変わるなぁと思ったとさ。

誰か長野方面へ出掛ける方のお役に立つと嬉しいです。

ではでは



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勝股 淳(かつまたじゅん)
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