STORES(hey) で働いていておもしろいこと・大変なこと
概要
私はSTORESのEC事業でバックエンドのエンジニアとして働いているのですが、最近は採用に関わる機会も多く面談・面接にも結構参加したりしています。
その面談・面接の中でよく聞かれる質問が2つほどありまして
・「STORES(hey)で働いていて良いと感じるところはなんですか?」
・「STORES(hey)で働いていて逆に辛いところはなんですか?」
というものです。これはとても良く聞かれます。でもそれは本当にそうだなと思っていて、まさに聞くしか無いところで割と数ヶ月働かないとわからないところですものね。と思ったりします。
この質問への回答は似た感じのことを何度か答えていた気がしてきたので、意を決してざーっと書いてみました。
私について
以下に書く回答は個人の主観が結構強いものになるはずなので身分を晒しておこうと思います。
・Ruby/Rails を書いているバックエンドエンジニア
・チームの中ではプロダクト開発の機能開発・改善を行うチームのEMを担当
・STORESの開発に関わって5年目(時間すぎるの早い…)
こういう背景がありますので主にバックエンドの人向けに話している内容ですが、殆どはとくにバックエンドとか関係ない内容を。
勤め先について
hey(https://hey.jp)というところで働いています。お商売をお手伝いするお仕事をしています。会社紹介のほうが雄弁かと思うので貼っておきます。
働いていておもしろいと感じるところ
利用者と併走できるプロダクト
私たちのサービスを利用いただいている方々は実際の店舗を運営されていたり、自分たちの商品やサービスをオンラインで販売されてます。「オーナーさん(※社内でお店を開いていただいている方をそう呼んでる)の大変なところをテクノロジーでサポートしたい」「本来注力したいところに集中してもらえるようにしたい」という話が社内でよく出てきます。
STORESのEC以外のサービスにも共通して言えることなのですが、私たちが開発を頑張って改善が進むと、利用者がもっとお商売を広げられる。利用者のお商売が広がると、私たちもよりサービスを広げられると言う形になってるので純粋に利用者を見て機能開発に取り組むことができます。これはとても良いですよね。
働いていて飽きる暇がない
私は今の会社は3社目なのですが、Bracket(旧統合前の社名)がheyになってからの3年間が一番ジェットコースターだった気がします。いろいろな変化があってメンバーが何倍にもなったり、2つの会社がくっつき落ち着いてきたかなーというタイミングで予約のサービスの方とご一緒することになったりといろいろありました。タイミング的には大体慣れてきたぐらいで何かあります。
変化の取り扱いはそれぞれだと思うので、人によってこれはポジティブでもネガティブでもあると思います。しかしながら変化が大きいときは経営な人々がかならず納得感を作るために一生懸命動いてくれるのを見ているので個人的には不安になることも少なく信頼できている気がします(私はもともと変化が多いの苦手なタイプでした)。
経験のないことに手を伸ばさざるを得ない
自分が働いていた会社では経験しなかったフェーズをずっと走り続けているので、当然のように経験したことのないことに出くわしまくっています。なので持ってるものは使いながら、必要なものは取得しながらなんとか食らいついてる感じがあります。あやさん(@ayanadesu)が昔「会社に勤める一番のメリットって自分だったら選択しないかもしれない仕事に巡り会えることだと思う」って言っていたのを急に思い出したりしました。
開発的にも既存の3サービスの中でシナジーを作っていくチャレンジや、将来を見据えたプロダクトの構造的な設計などなど、今後もフェーズが変わってく中で変化がずっと起こり続けると思うので飽きてる暇ないのだろうなと感じてます。
ユーザーさんを主語に開発ができる
これは一番最初のものと近いんですが、プロダクト開発の現場では「それってオーナーさんのためになるんだっけ?」みたいな会話がよくされます。開発者もデザイナーさんもプロダクトマネージャーも割と体験のところを手厚く議論している感じがして、これはずっと続けていきたい空気感だなと思ってます。時々議論しすぎてしまうところがあるので良いところで切り上げて動くもので再検討したりは上手にやっていきたい。
人がたくさん増えてる
とにかくこれに尽きるかなと感じていて、人が増えているのはサービスが大きくなっているということでもあるし、逆にサービスを大きくするから人が増えてます。
徒に人を増やせば良いわけではないという前提はありながらも、新しい人との出会いってすごく貴重で価値観をひっくり返してくれたりするので、自分はたくさんたくさん出会いたいなと思っています。
特に最近は予約のチームがご一緒になって、バックエンドがRailsで一緒なので勉強会ができるといいねと話をしていたり、サービスを跨いでEngineering Manager的なお悩みを話し合うことが発生したり、テスティングツールで意見交換したりとか業務外でも知見が広がる場所が増えた気がします。
それと個人的にはまさか一緒に働けると思ってなかった人とご一緒できることに感動したり、これはエンジニアチームもそうだしエンジニアチーム外でもいや、こんなすごい人入ってきたのかとか驚いてる日々だったりします。先日気づいたんですが、今CTO経験者や事業責任者なんだか普通にちらほら社内に入るんですよね。これは異質な環境だなと。heyのチームはそういう意味で多角的で協力が強力なチームになっていってる感じがする。
いろいろな人が増えた。。。
記事はないけど他にも他にも他にも。
そんな感じなので個人的には自分本当に踏ん張らなあかんとっていう感じです。
働いていて大変と感じるところ
もし面接でいらっしゃる方で気になるとしたらどっちかというとこっちの方ですよね。
働いていて辛いと感じることはあんまりなくて、ただ面接の中で答えないのもおかしいのでよく「大変なことはあります」的な言い回しをします。やらなきゃいけないことはたくさんあり大変はめっちゃ大変です。
組織が稀な状態で大きくなってる。しかも早く。
一番最初にお話するのがこの項目で、これはおもしろいところに書いたことの裏返し要素になっています。
奇跡的にみなさんいい人ばかりで対立みたいの全く無くて本当良かったという感じなのですが、なにせもともと別の会社だった3社がくっついているので、全社部門の人のことを想像するとなんというかお疲れさまです…という感じなのでありがとうございますありがとうございますという。
今後はさらに上の方に書いたシナジー的な部分でおもしろいことをやっていくと思うので、開発的にはタフな課題が結構出てくると思います。
実際現状でも基盤部分を担当していただいているチームの人は設計的にMVPと将来的な汎用性を同時にクリアしたり、プロダクト間の調整など心血を注がれているのを感じます。この辺は関係性をベースにして泥臭く頑張っていきたいというふうに思います。逆にこういうフェーズの開発に関われる機会ってないですからね。
時を重ねたプロダクトと機能追加(EC)
これはECについてのお話ですが、プロダクト自体は2012年からずっと続いているものになります。都度都度Railsバージョンアップのタイミングで整理を行ったり、ボーイスカウトルールでリファクタリングしていったり、rubocopを当番制にしてみんなで対応したりしていますが、ときに仕様負債を踏んだり、リリースが最優先されたコードと向き合うことがあります。
面談のときなどは正直にこのあたりを伝えつつ、過去にリスペクトをはらいつつ一緒に改善していける方だと嬉しいというふうに話していたりします。
またアプリケーションの構造的にも大きくそろそろ見直したほうが良い大きさになってきたのでここも課題であり取り組みチャンスである場所だと思います。
チーム開発の課題感(EC)
heyになってから毎年組織規模は変わっていって、チーム開発の形もそれに合わせて変わっていってます。プロダクトの開発は開発者だけではもちろん無いので、デザイナー・プロダクトマネージャーと手を取り合ってやっていっています。
一方サポートチームやビジネス部門のチームとも連携を取ってユーザー価値を作っていくので人の数だけ不確実性は高まっていきます。時に悩ましいこともありつつチームでコミュニケーションを高めて乗り越えていってる時がままあります。
アジャイル・スクラムの文化を取り入れつつ方法論は今も磨いていますが、それらに合わせてプロダクトマネージメント、プロジェクトマネージメントのカタチも今後変化させ磨いていく必要があると考えていてこの分野はなにかできることがあるといいなと思い個人的なテーマにしているものの一つになっています。
プロダクトがどんどん多くの人に使われてる
タイトルのままなのですが、利用していただく方がこの数年でかなり増えているため
・今まで以上にデータの取扱・設計に関しては知識が必要
・トラフィックを意識した実装
・将来的に負債になりにくい設計
・負荷に耐えうるインフラ設計
などなど今後もより一層エンジニアリングに求められるものは増えていくと思います。
ざーっと書いてみて
個人的に考えていることを書いたので他のメンバーからはもっと違う物が出てくるかもしれませんが、自分はこんなところかなと思います。
大変なところとおもしろいところは結構表裏一体なところがあり、大変だし、考えなきゃいけないことは多いし、コミュニケーションを取っていかなきゃいけないし、先のことを見据えなきゃいけないし、そのなかでちゃんと価値を届けていくこと、安心してご利用いただけるように改善していくことってのが今なのかなと思います。でもそれがきっと今しか経験できなさそうで良いなーという感じ。
ECのプロダクトとしてやりたいことはまだまだたくさんあり、今年は採用頑張るマンなので面談・面接を受けていただく方の理解の一助になると良いなと思いつつ、流石に個人ブログは届かないかな届くと良いな。正直に書いたんでこれで興味を持っていただけるかがいささか不安、いるかはわからないのですがそういう人がいたらそれはすごい嬉しいです。働こう!
告知欄
採用頑張るマンなので告知です!
バックエンドのエンジニアの方!熱烈お会いしたいのでぜひお声掛けくださいー!
Twitter (@katsumata_ryo) でも会社のオンラインイベントでもお気軽にどうぞ。
エンジニアの人「つか技術スタックは?」かもしれないのでもしよければこちらも見てみてくださいです。
おまけ
昨日同僚が書いていた入社POSTが良いのでぜひ読んでほしい。