直輸入・直販売の先にあるもの
3月にエチオピアに渡航して、4月の中旬から始めたクラウドファンディングですが、もうすでに終盤を迎えています。(5月29日まで!やばい!)
今回のプロジェクトの鍵は、
「生産から販売まで2社で完結させる」というものでした。
通常6−7業者が関わることを2社でやるというのは、
確かになんとなくすごそうですが「具体的に何ができるようになるの?」というのは、少しイメージつきにくい気がします。
そこで今回は「直輸入・直販売のモデルでできるようになること」についてまとめてみました。
①コストの透明化
まず1つ目は「自分が支払ったお金の行き先が分かるようになる」こと。
コーヒーって、お店や種類によっていろんな値段で売っていますよね。
僕は個人的に、『100円の缶コーヒーと、300円のカフェで飲めるコーヒーって何が違うんだろう?』とか『300円で買えるインスタントコーヒーと1500円もするコーヒー豆って何が違うんだろう?』とか気になってしまうのです。
確かに品質によって価格は上下するけど『100円のコーヒーはこんなに安くて良いのかな?』とか『1500円のコーヒーってこんなに高くて良いのかな?』とか邪推してしまいます。
ブランド, プレミア, 場所代, 大量生産, 労働搾取などなど、"価格のわけ"がたくさんあるらしい。
でも実際どうなのかを知る術がないじゃないか。
僕のコーヒー価格への疑念は晴れたことがなかったのです。焙煎業をやっていても。
今回、僕たちは生産から輸出まで一貫して行っているサプライヤーさんと繋がりました。
彼らは、どこでどんな風にお金が使われているかを把握しており、それを公開したいという僕たちの想いにも共感してくれました。
②手触り感のある生産ストーリー
そして2つ目が「手触り感のある生産背景を知れる」ことです。
僕はコーヒーが好きで飲んでいるのですが、
コーヒーを理解するのってむずかしくない??と思うことが多いのです。
やっぱり遠い国の話なので、文字情報に頼るしかないんです。
例えばこだわったコーヒー豆には
生産国:グアテマラ
標高:1900m
精製方法:Washed
品種:ブルボン
などの表記があります。
そうすると「グアテマラっぽい」とか「Washedっぽい」という楽しみ方になってしまうんですが、なんとも「っぽさ」では理解できた感じがしないのです。
本当は「生産者ごとに味って違うのでは?」なんて思ってしまいます。
「文字情報では感じきれない生産背景があるはずだ」と信じてやまない僕がいます。
そういう生産ストーリーを紡ぐことができれば、コーヒー体験はもっと良くなると考えています。
③飲み比べがもっと楽しくなる
3つ目は「飲み比べがもっと楽しくなる!」です。
飲み比べってほんと楽しいんです。
「え、同じような見た目なのに、味と香り違うじゃん」ってなるんです。
でもこの飲み比べ、もっと楽しくなると思っています。確かに"味の違い"自体も面白いのですが「なんで違いが生まれるのか」が分かると一層面白みが増すのです。
じっくり熟成させるように乾燥させたから「甘い」のかもしれない。
酸素がない環境で発酵したから「ワインみたいな香り」がするのかもしれない。
"味のわけ"を少しでも理解すると、そこからいろんなロマンが湧き起こる。
僕たちは直接生産地域に赴き、生産者とコンタクトを取るからこそ、
よりよい飲み比べ体験を提供できると信じています。