見出し画像

中小企業診断士はラジオDJのように聞こう・伝えよう

勝田です。
私事ですが昨日誕生日を迎え、干支4週目に突入しました。
まだまだ若いと思いたいものの、子供からもらった風邪が治らない、寝たくても長く寝られないのはアラフォーの宿命でしょうか、、、
この一年は(最近毎年ですが)自分を含めた家族の健康維持を最優先に健やかに過ごしていきたいですね。

本日、8月28日発売の月刊「企業診断」9月号には私たち「企業内診断士の輪を広げる楽しいチーム」による企業内診断士の副業事情特集が掲載されますので是非ご一読下さい!
(私も第3章を担当しております)

そんな「企業診断」の前月号(2024年8月号)には、私が取材・執筆させて頂いた記事が掲載されています。
長年ラジオDJとして活躍されているやまだひさしさんと、そのやまださんとタッグを組んで社内向け音声配信による組織風土改革に取り組んでいるミロク情報サービス(MJS)の方々にお話を伺っています。
(長年のラジオ好きとしてはあの「ラジアンリミテッド」のやまださんにお会いして、大変緊張しましたが、気さくにお話しいただき、スタジオにも座らせてもらって感動モノでした)

その中で、(前置きが長くなりましたが)やまださんのラジオDJとしてのMJSの方々とのかかわり方が、中小企業診断士と支援先企業の関係においても学んで活かしたいと感じた点があったのでそのことについて書きたいと思います。

■「ミロクのホンネの向こう側」について

今回取材のきっかけとなったやまだひさしさんが参画されているミロク情報サービスの社内向け音声配信「ミロクのホンネの向こう側」については、是非記事を読んでいただければと言いたいところですが、同社のHPにも概要が紹介されていますので↓をご参照ください。

ここにも書かれているように、社員のエンゲージメント向上を目的にやまださんと同社の是枝社長をはじめとする経営陣が社員からの声に答えていく社内限定の音声番組です。
社員の方の声をきっかけに実際の制度改定につながったり、経営層のメッセージが伝わりやすくなったことから組織風土改革に寄与しているとのことでした。

■社員・経営陣それぞれの代弁者として橋渡し

その取り組みの中で、プロのラジオDJであるやまださんは2つの役割を担っているとお話を伺いながら感じました。
一つは、社員の声の代弁者です。社員の方から直接メッセージを受け取れるように宛先を設けることで、やまださんを通じて経営陣に対して声を届けられると同時に、やまださんの第三者としてのフラットな目線も交えることで新たな気付きを与える役割です。
もう一つは、経営陣の声の代弁者です。やまださん自身、是枝社長との交流の中で、

是枝さんは語り口も柔らかく、難しい話も分かりやすく話してくれる、とても魅力的なパーソナリティをお持ちだと感じました。ただ社員の方からすると、コロナ禍も相まって距離がより遠くなってしまい、その魅力が伝わっていないように見えて、もったいないとも思ったのです。そこで、その距離感を縮められるお手伝いをしたいと、社長から社員の皆さんに直接思いを伝え「社内Podcast」のアイデアが出てきました。

株式会社同友館 企業診断2024年8月号「『情緒のメディア』で社員のホンネを引き出す 
社内向け音声配信による組織風土改革」6頁より抜粋

経営者の魅力的なパーソナリティを、場の雰囲気づくりや質問などで引き出し社員に配信で届けることは、やまださんのように長年番組に様々なゲストを迎えてリスナーにその方の魅力を届けてきたラジオDJとしてのスキルが存分に生かされている事例だと思いました。

また、今回お話ししてみて感じたのは「聞く」ことの重要性でした。
やまださんご自身は自分のことを「喋り屋」と仰っていて、一般的なラジオDJのイメージとしても「喋りのプロ」だと思いますが、その根本にはちゃんと相手の話を「聞く」こと、その上でゲスト(対話相手)の話したいこと・考えていることを引き出すことがベースにあってこそだと体感しました。

■診断士とラジオDJの共通点

そんなやまださんへの取材を通じて、ラジオDJに求められていることは中小企業診断士にも通じるところがあるのでは?と感じました。

・社員の声をヒアリングし、組織の課題として経営者に提言する
・経営者のパーソナリティ、会社・事業に対する想いを深堀して、目指すべき方向性を伴走しながら見つけていく
・寄り添いつつも、第三者的視点・専門家としての知見を踏まえた助言・率直な意見を伝える

診断士もまず大事なことはこちらから一方的に助言を行うのではなく、支援先の話をしっかりと聞いて、過去の背景・現在の事実・未来への想いを引き出して整理することから始めるといいのかなと思います。
その上で「話す」ことはうまくなくても相手に「伝える」ことを意識して丁寧に対話を重ねていきたいですね。(目指せ長寿番組ならぬ長寿診断士!)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?