電脳四方山話 No.1

初めて、(今で言うところの)ガジェットに巡り会ったのは、小学生中学年頃に出会ったカセットプレーヤーだと思う。多分父が「リンガフォン」と言う英語学習教材を買った時にセットで着いていたのだと記憶する。

その教材は、姉や自分が使ったのだが、そのカセットプレーヤーはマイクが着いていて、録音が出来たことで、家庭生活にある種革命が起きたと言って良いだろう。

昭和生まれの方ならご存知のように、テレビの歌番組の際、テレビスピーカーにマイクをテープで固定して、周りの家族に歌が終わるまで喋らないようにと理不尽な要求をしたのは、私ではなく、多分姉だったが。まあそれでも、好きな歌手の歌を繰り返し聴けるなんていうのは、それまでレコードくらいだった(レコードプレーヤーは高かった)ので、余りにも画期的な出来事でした。

さらに、無謀にも自分の歌声をふきこむなどという天をも恐れぬ行為に簡単に挑戦出来たりもしましたが、結果あまりの自分の声が変なことに落ち込む羽目になりました。

平成時代になって、カセットが見直されて来ているのは、少し嬉しい気分ですが、我が家には再生に耐えそうなテープは、僅かしか残っていません。(わざわざカセットプレーヤーを買ってまで聞き直したものが残っていません)

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