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〈馬鹿'sハウス〉さんでお使いいただいております!-陶器を選ぶ基準とは!?


皆さんが陶器をお選びになる基準は何ですか?

当然ながら、まずは見た目の美しさですよね。
「わあ!綺麗!」「美しい!」と心ときめくものと出会った時の高揚感は何とも言えないものがあります。

ただ、次の瞬間、少し悩みませんか?
「このお皿とっても気に入ったけど、果たしてお料理を盛りつけた時、映えるかしら?」
「あぁ、色も形も素敵なんだけどちょっと重いなあ。」
などなど。

陶器はアート的な要素がありながら「使用するもの」という点が、絵画や彫刻などの美術品とは異なるところです。ガラスケースに飾って眺めるわけではないので使用感がとても大切です。

本日は、お料理を盛りつけた時の画像をご覧いただき、器の魅力をお伝えしたいと思います。

お写真をご提供いただきましたのは、栃木県宇都宮市のジビエビストロ〈馬鹿'sハウス〉さんです。

それでは早速お写真をご覧ください。

〈馬鹿'sハウス〉さんでのご使用例

いかがでしょうか?上手にお使いいただいているのでお料理と器がマッチしていてどちらも美しいですね。とても美味しそうです。(←私は東京在住のためまだお店に行ったことがないのです。)

実は、大岡はもともと料理人。調理師・栄養士・専門調理師免許ホルダーです。現在も、益子で蕎麦屋を営んでいるという異色の経歴です。


お店では大岡作の器が使われています。
ミニギャラリーがあり、器を求めることもできますよ。


陶芸の道に進んだきっかけ

料理人だった大岡はなぜ陶芸の道に進むことになったのでしょう?

それは、東京のお蕎麦やさんで働いていた時のこと。お店で使う器を探しにかっぱ橋に行ったところ、イメージに合うものが見つからなかったそうです。そして、その時「ならば自分で作れば良いんだ!」と思い陶芸の道に進んだといいます。

そのおかげで、創作の際、粘土の時点で既に料理を盛りつけたイメージが浮かんでいると言います。

〈馬鹿'sハウス〉さんの器が出来上がるまで

それでは、〈馬鹿'sハウス〉さんでお使いいただいている器たちはどのように生まれたのでしょうか?大岡に聞いてみました。

あの時は〈馬鹿'sハウス〉のオーナーさんに工房にお越しいただいて、盛り付けるお料理の種類や材料を伺ったんです。そのお伺いした内容を自分の頭のフィルターに通して、イメージが出来てから具体的にスケッチして形を決めました。

女性中心のお店なので見た目より軽く、あまり大きなサイズにならないように心がけました。

また、料理用の器は料理を盛って100点に仕上がりますので陶器の主張は60~70%で止めるのがいいな、と考えました。

「そんなふうに出来上がっていくものなのか…」とすっかりユーザー目線で話に聞き入ってしまった私でありました。このように細やかな気遣い、心遣いがあるものなのですね。「陶器誕生秘話」を聞くのは実に楽しいものです。

この例と同じように、一つひとつの器に物語があります。皆様もお気に入りの陶器を見つけたら、触れて、使って、対話して、物語を感じてみてください。心豊かなひとときになることでしょう。

良い陶器との出会いがありますように。


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