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京浜地区のロードショウ館-②

これまでのおさらい
昭和の東京ロードショウ館は、大別すると東宝系と松竹系、それに東急系の興行に分かれていたようだ。そこで今回は、興行社別にロードショウ館を列記してみる。
※   あくまでも、当時配置されたロードショウ館は、昭和30年代のころ。
大きく分けて、東宝系は日比谷映画街を形成し、松竹系は丸の内・銀座方面に分散していたとみられる。東急系は新宿、渋谷地区を拠点に、大型スクリーンを擁し威容を誇っていた。
東宝系は=「有楽座」、「日比谷映画劇場」、「スカラ座」、「スバル座」、「丸の内東宝(日劇地下)」、「ニュー東宝」、「みゆき座」と、有楽町界隈に一固まりし。
松竹系は=「松竹ピカデリー」、「丸の内松竹」、「松竹セントラル」、「東劇」、「渋谷松竹」、「新宿ピカデリー」など。
東急系は=「渋谷パンテオン」、「渋谷東急」、「新宿ミラノ座」、「新宿東急」。
東京テアトル系=テアトル東京。
※   テアトル東京 (シネラマや70mmの大画面に対応したロードショウ館)
昭和30年11月3日、東京都中央区銀座にて、マリリン・モンロー主演「七年目の浮気」で開館。「ベン・ハー」、「西部開拓史」、「2001年宇宙の旅」、「レッド・サン」などを上映。
その他=「浅草大勝館」、「丸の内東映パラス」。
※   年数の経過による記憶違いありましたならご容赦を
 
洋画はロードショウ公開を終えると、次いで、京浜地区では一般公開がなされた。ここでは、東宝、松竹、東急らが各々チェーン組織を組み、TY、 SY、STチェーンなどと称される呼称で洋画の興行を行っていた。
※TY、SY、STチェーンの呼称は、昭和初期から様々な変貌を遂げているので、詳しくは別途、お調べくださいませ。
京浜地区洋画興行一般公開チェーンシステムと映画館
(系列チェーンの解体や拡大などで重複館が生じます)
東宝
TY(白系)(昭和39年)=渋谷スカラ座、新宿スカラ座、池袋スカラ座、上野宝塚、浅草宝塚、江東リッツ、目黒スカラ座、川崎映劇、横浜相鉄映画。
TY(紅系)(昭和37年)=渋谷宝塚、新宿武蔵野館、池袋劇場、本所映画、浅草テンプル、上野スター、川崎日劇、横浜宝塚。
松竹
SY(松竹洋画)チェーン(昭和36年)=新宿武蔵野館、池袋東宝、浅草松竹座、渋谷スカラ座、江東リッツ、上野スター、横浜相鉄映画。
SY(松竹洋画)チェーン(昭和38年)=浅草ロキシー、新宿東映パラス、渋谷東映パラス、上野名画座、五反田劇場、亀戸スカラ座、池袋スバル座、川崎銀星座、横浜日活シネマ、
東急シネスコチェーン(昭和38年)=渋谷全線座、新宿ヒカリ座、池袋東急、上野パーク、丸の内東急カジバシ座、川崎スカラ座、横浜東急。
東急チェーン(昭和39年)=渋谷東映パラス、新宿ヒカリ座、池袋東急、上野パーク、中野東急、目黒ライオン、丸の内東急カジバシ座、川崎スカラ座、横浜東急。

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