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洋画『ターミネーター:新起動/ジェネシス』感想(ネタバレあり)

こんにちは、かつです。


本日はNetflixにある2015年公開の
『ターミネーター:新起動/ジェネシス』
の感想をネタバレありで書いていきます。


ターミネーターシリーズは今作だけ観たことがなかったのと、
今回Netflixのランキングで上位にあったので
ひとつだけ観ていないのもなんかもやっとするなということで早速観てみました。


最後まで読んでいただけると嬉しいです。

作品情報(キャスト)


・T-800:アーノルド・シュワルツェネッガー
本来は人間を殺すために生み出されたマシーンのはずだが、サラ・コナーを守る存在となっている。

「ターミネーター=シュワちゃん」と言えるくらい象徴的な存在ですが、
今作からこのシリーズに本格復帰を果たします。それまではカリフォルニア州の州知事をやったり俳優以外の活動も目立っていましたが、
やっぱり老けてもターミネーター役のシュワちゃんはかっこいいですね。


・ジョン・コナー:ジェイソン・クラーク
未来の戦争で人類を率いる救世主。戦争を止めるためにカイル・リースという青年にタイムスリップの任務を託す。

ジェイソン・クラーク自身は全く悪くないですが
正直だいぶ悪役顔です。ジョン・コナー役ですが
何か一捻りあるんじゃないかというのが配役からもプンプンします。


・サラ・コナー:エミリア・クラーク
ジョン・コナーの母親であり、カイルが密かに惹かれている女性。今作ではなぜか戦争のことや未来からカイルがやってくることを知っている。

エミリア・クラークは海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のデナーリス役の印象が強いですが、
今作ではサラ・コナーというこれまた強い女性を演じています。
これまでサラ役だったリンダ・ハミルトンよりはかわいい系の顔をしています。


・カイル・リース:ジェイ・コートニー
サラを救うために未来からタイムスリップする青年。幼少期、ターミネーターに襲われたところをジョンに助けられて以来、彼を兄のように慕っている。

彼もまた悪役顔の俳優さんです。なので「本当にサラを救うためだけに来たんですか?」とちょっと勘ぐりたくなります。


あらすじ

西暦2029年、ジョン・コナーという救世主率いる人類と、殺戮マシーンのターミネーターを操るスカイネットという機械との壮絶な戦いが繰り広げられている中、
この戦争を止めるために一人の青年が過去へタイムスリップする。
そこでジョン・コナーの母親であるサラ・コナーを助けるはずが、逆に彼女に助けられることになる。
本来はこれから何が起きるのか知らないはずの彼女は、
未来の戦争のことも青年がタイムスリップすることもなぜか知っていて…。


ここからネタバレありの感想になるので、
まだ映画を観ていない方はご注意ください。













感想(ネタバレあり)

今回もまた1,2を越えられなかった…
ファンが作った残念なターミネーターの映画


普通のSF映画として観ても微妙ではありますが、

ターミネーターファンが「自分ならこんな風に映画を作る」と想像したものを実際に作ってみた

という印象の映画です。

例えると、

「もしもあのヒーローが実は悪役だったら?」
「ヒーローとヒロインが逆の立場だったら?」

なんてことを小さい頃にアニメや特撮を見て想像した方も多いかと思いますが、

それを実際に作っちゃったというイメージです。


これまでのターミネーターでは、

サラ・コナーは、スカイネットとの戦いに巻き込まれ、か弱い女性から息子のために強くなっていくキャラクターであり、

ジョン・コナーは、あまり描かれることはありませんでしたが、
人類の希望としてスカイネットに立ち向かうヒーロー的な役割のキャラクターでした。


ですが今作では、サラは最初から銃を使いこなす逞しい女性であり、

ジョンにいたってはこれまでヒーローだったはずが
途中でスカイネットにより自分自身がターミネーターに改造されたことが判明します。


そうなってくると、実はジョン・コナーの父親であるカイルがサラを守るために未来からやってくる意味があまりなく、
ただジョンを産むためだけにやってきたみたいな印象に観た人はなるのです。


サラにはシュワちゃん演じるT-800がそばにおり
未来からターミネーターが送り込まれても倒せる状態にあるわけだし、
ジョンが悪に成り下がったならジョンを産まない方がいいわけで、なおさらカイルの必要性がまだ感じられません。


実は「ジョンは敵でした!」っていう意外性を狙ったのかもしれませんが、
これが前提知識のない普通のSF映画ならその意外性も発揮されると思いますが、
ターミネーターという多くのファンがいる映画にとってはそれはむしろ興醒めする展開でしかありません。


あと、スカイネットがジョン・コナーを改造するわけですが、
そんな技術を持ってるならわざわざ人類を滅ぼそうとせず、みんな改造しちゃえばいいじゃんっていう疑問も出てきます。


シュワちゃん扮するT-800が未来からやってきた理由も明らかにされていません。
(多分作る前提であった続編で判明する予定だったのが、映画がコケちゃったせいで分からずじまいで終わったのでしょうが)


シリーズものだと「前と一緒じゃん」みたいなやり尽くした展開になりがちなため、
いろいろ練らないといけないのもわかりますが、

話に矛盾が生じてしまっている時点で爪の甘さを感じますし、
『ターミネーター』という大きなブランドでやるにはちょっと違ったのかなと思いました。


今回はこれで以上になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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