ファイナンスの授業① コーポレートファイナンスとは

これから、コーポレートファイナンスの知識を体系的に整理していこうと思います。
まずは、普段何気なく使っている「ファイナンス」や「コーポレートファイナンス」の言葉の定義や領域を確認しておきましょう。

参考文献:『コーポレートファイナンス実務の教科書』
首都大学東京大学院 社会科学研究科経営学専攻
松田千恵子 教授

■ファイナンス(Finance)とは

✔「ファイナンス」を辞書で引くと、資金、財源、財政、財務、金融、融資等、様々な言葉があり、日本語では一義的には決まらない。

✔世の中では、様々な経路でお金が流れており、政府・企業・家計の三者のどの立場で見るかによって言葉の使い分けがされる。
・政府がお金を管理している場合は「財政」
・企業がお金を管理している場合は「財務」「金融」
・家計(個人)がお金を管理している場合「パーソナル・ファイナンス」

✔ファイナンスとは、お金の流れ(調達・運用・獲得・配分)を管理すること。

✔お金の流れとは、お金を手に入れ(調達)、何かしらの目的のために用い(運用)、見返りを得て(獲得)、どのように分けるか(配分)、という流れ。

■コーポレートファイナンス(Corporate Finance)とは

✔コーポレートファイナンスとは、企業の立場から見たファイナンスのこと。日本語では「企業財務(企業金融)」と訳される。

✔ファイナンスは3つの分野に分けられる
・企業財務(コーポレート・ファイナンス) 
→投資決定理論、MM理論、最適資本構成、配当政策等
・投資理論(インベストメント・セオリー)
→ポートフォリオ理論、CAPM等
・金融工学(ファイナンシャル・エンジニアリング)
→デリバティブ、証券化等

✔企業財務と投資理論は密接に関係しており、コーポレートファイナンスという用語は、広義には投資理論も含めて扱うことが望ましい。

今日はここまで!

■かっちゃん侍の一言
コーポレートファイナンスとは、企業の立場から、お金の流れ(調達・運用・獲得・配分)を管理すること!

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