混合色彩

人は生まれてくる時、場所と時を選ぶのかな

答えがどうかは知らないけれど、
僕らは、こうして同じ時を生きている

どうしてこの時を選んだのだろうと考えてみても、眠くなるだけ

それでも、僕らは、たしかに
命のタスキを受け取った走者

意味とか目的とか
大それたものなんて必要かい

希望と絶望と憎しみと喜びと
混ざり合った世界を僕らは今日も走る

もしも君に出逢わなければ
今の僕はいないだろう

きっと、反対もそうだろう

いつだって僕らは、お互いに響き合いながら命を奏でる奏者

君の音色を聴いている

意味とか目的とか
大それたものなんて必要かい

夢と現実と醜さと美しさの
混ざり合った音を今日も鳴らしている

褒めてくれなくても

気にもされなくても

たしかに、今日も生きている

ただそれだけが、今の真実

意味とか目的とか大それたものなんて
いらないよ

走り続ければいいだけだ

ゴールテープを切る日まで

意味とか目的とか大それたものなんて
いらないよ

奏で続ければいいだけだ

演奏会が終わるまで

僕らは混ざり合って、色彩を放つ

この場所、この時の中で

意味とか目的とか大それたものなんて
いらないよ

ただ僕は、それを

奇跡だと信じてる

#詩