成人発達理論とは
「キャリアと成人発達理論」というマガジンを note に作っているのですが、そもそもなんでこんなマガジンを作ってるのか?!成人発達理論って何?!って方もいらっしゃると思うので、今回はまず成人発達理論について紹介したいと思います。
発達段階理論
成人発達理論自体はまだ Wikipedia の日本語版には記載がありません。
Amazon で調べると日本では加藤洋平さん、アメリカではロバート・キーガンさんの著書が目に付きます。ちなみに、ロバート・キーガンさんの Wikipedia はこちら
一般的には、成人発達理論は発達段階理論の一つとして扱われます。
ただ、成人発達理論は異端というか、発達段階理論の一部としては狭義には矛盾しています。
発達段階理論とは
ヒトの児童期発達を、行動の質的差異によって特徴づけられる段階に分割できるという理論。
ん?児童期の発達について記載しているのが発達段階理論であれば、成人発達理論は矛盾してるじゃないか!
成人の発達
すんごくあっさり言うと、ヒトの行動の質は児童期で決まって、大人 (成人) になると変わらない。と、考えられていた (いる) ということなんですね。
「俺は大人になって成長したぞ!」
という方も多いでしょう。もちろんそうなんですが、行動の質は子供の時に決まる。大人になって成長するのはそれ以外!という概念なんですね。
ビジネスや知識、知恵など色んな面で大人になって成長したことを感じる方はいると思うのですが、それは発達 (行動の質の変化) ではないという考え方ですね。
確かに、小さい時の経験などで自分の多くの性格や行動、好き嫌いって決まってますよね?!そういうことなんですよね。
大人になっても発達できるぞ!
そう、そこに例外を持ち込んだのが成人発達理論!
大人になっても行動の質が変わるよ!それを構造的に説明するよ!と言う考え方ですね。
成人発達理論では、この行動の質の変化 つまり発達を垂直の変化、それ以外のスキル的な成長は水平の変化と呼ぶこともあります。
そして、主にこの成人になってからの発達について話しているのが成人発達理論になります。
この成人の発達段階を表現したのが下記の表になります。
基本的には、発達することで上位に上がっていくイメージですが、注意点がいくつか
・上位から下位の発達段階は理解できる
・下位から上位の発達段階は理解できない
・上位に行くことが幸せとは限らない。
・上位に行くとお金を稼げるわけでもない。
「ん?じゃあ、なんでキャリアの話にこんなの持ち込んでんだよ!」
っていう、疑問も浮かんできたところで、もう少し書きたいのですが長くなるので今日はこのへんで
またお時間のある時に、キャリアと成人発達理論を結びつけているのかについても書いてみたいと思います。 (興味ある方は是非「スキ」してください)
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