自分のサイズの靴が見つけられない。
みなさんこんにちは、私はとある小売業グループの本社で採用担当をしている者です。とはいえ、店舗経験もしっかり10年あるので、今回はそんな私が解決したい悩みと解決法を10個書いてみることにします。
1.課題
靴の在庫探すのめっちゃ大変!しかも結局サイズないんかい!
課題の背景を詳しく説明します。
私はこの前、自グループのあるお店に母の日プレゼント用の靴を買いに行きました。ディスプレイしてあるところには母のサイズが無かったので、ディスプレイ棚の下にある靴の在庫の山(箱に入っている)からお目当てのサイズを探すことにしました。でも見つけるのが難しいんですわ…。
箱には品番とサイズが書いてあるのですが、こんなん素人から見たら呪文やで…。しかも、例えば欲しいサイズが21.5cmと小さめだったりした場合、メーカーでは元々そのサイズを作っていない可能性もあります。自分が欲しいサイズがたまたま在庫切れなのか、それともメーカーさん自体が作ってないのか、それが問題だ!(ハムレット風に読んでください)
結局お店の従業員さんを呼んで在庫の確認をお願いしました。大変優秀な従業員さんだったのであっという間に1個目の靴はそもそもメーカーさんがそのサイズ作っていないことを教えてくれました。さらに2個目の靴は他の売り場でディスプレイに使われていたため、探して持ってきてくれました。
うちの会社の問題点ってここだと思います。
「マンパワーに何でもかんでも頼りすぎ。」
もちろん優秀な従業員さんがたくさんいることはいいことです。ですが、日本の労働人口はどんどん減っていく一方なので、従業員はこの先当然減っていきます。従業員を見つけられなかったお客さまはどんどんネットでのお買い物に流れていくのではないでしょうか。もはや、危機感しかない。何か対策が必要です。
2.解決方法
①品番ではなくて、靴の写真を箱に貼る。
現状:パートさんたちが頑張って品番シールを出力してそれぞれの箱に貼っているが、品番ではお客さまは非常に探しにくい状態。あまり努力が報われていない。
改善方法:どうせシールを貼るなら靴の写真そのものを箱に貼ったほうが良い。できればJANを入力するとその靴の写真データがシールですぐに印刷されるとよい。
普通の主婦が家でやっているような管理方法が実は一番優れているのではないか。靴の写真を撮影して、靴箱にペタっと張る。
品番という呪文からの脱却はできるが、結局シールを貼るという人力は必要となってしまうのが難点。
おすすめ度★★★
②お客さまが自分のスマホで自分で在庫を探せるアプリ
JANをQRコードで吸い込むとすぐに店の在庫状況がわかる。ついでに他店の在庫状況もわかる。メーカー在庫があるかどうかも調べられるとなおよい。Iお買い物アプリ内にこの機能をつけたい。
調べてみたのですが、既にお客さまご自身が自分のお気に入り店舗の在庫調べられるアプリを実装されている小売店多数。当社が遅れているだけか…。
おすすめ度★★★★★
③在庫がない場合はお客さまご自身で発注できる
(2の続き)在庫切れを起こしていた場合、メーカーや他店舗へ自分で発注できる。今いる店舗でお金を払って、後日自宅郵送。(店舗受け取りも選択できるようにするとよいかも)お届け予定日までわかるとなお完璧。
上記リンクのようなアプリがあれば意外と早めに実現するのでは。
おすすめ度★★★★★
④その他のアイディア
〇リアル店舗を捨てて在庫という呪縛からそもそも脱却するシリーズ〇
4 店頭で在庫は持たず全てオーダーメイド方式にする。
富豪にしか許されないな…
おすすめ度★ お金かかりそう度¥¥¥¥¥
5 店頭で在庫は持たず全てネット販売にする。
メーカー欠品が起きない限り在庫切れは起こらない。
おすすめ度★★
〇デジタル活用シリーズ〇
6 店頭POPを全て電子化して「このサイズの在庫は残り●個!」表記
残り〇個はレジのデータなどを即時反映できるようにする。
もしかすると一番わかりやすくてよいかも?
おすすめ度★★★★
7 ペッパー君の活用
ペッパー君にデータを入れて、靴の在庫を従業員の代わりに教えて
くれるようにする。
おすすめ度★ お金かかる度¥¥¥¥¥
8 靴のタグにGPS機能をつけておく
他の売り場に出張していてもすぐに見つかる。
おすすめ度★★
〇そもそも今の仕事を振り返ろうシリーズ〇
9 精度の高い発注
購買層データを分析して良く売れるサイズだけ多めに発注しておけば
欠品は起きないのではないか。
(それができないからこうなっているのだろうか…)
おすすめ度★★
〇そもそも課題の前提を疑えシリーズ〇
10靴を履かなくてもよい世界を作っていく。
空中を浮いて歩行できるようになれば靴はいらない。
実現可能度★
3.最後に
すいません、さすがに10は荒ぶりすぎました。
真面目な話に戻りますと、ある程度お客さまご自身で作業していただけた方が店舗側もお客さま側もストレスが無くなるんですよね、きっと。
双方でデジタルツールを利用することでお互いがお互いに感じているイライラを減らすことができるのではないかと、そう思ったのでした。
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