コロナウイルスは人生を変えるきっかけになるか
コロナウイルスの感染拡大が続いている。父は小売をしていてモロに影響が出ているようだ。
妻は接客業なので、そもそもリモートワークという選択肢がない。
二人の話を聞いていると、あることに気づく。それは
「今の働き方でどう対処しようか」
「本当は休みたいけど、今日も仕事にいかなくちゃ。」
そう、仕事を中心に生活が回っているのをごくごく「当たり前」としか思っていない。いや、むしろそれは普通だ。
いよいよコロナやばそうだから仕事を休むか。なんてことが出来る人はほぼほぼいない。
2年前まで、僕も仕事を中心に生活が回っていた。仕事には行かなければいけないのだ。他の何を犠牲にしようとも...。
当時の僕の仕事は、料理をつくること。体を動かすことが出来ない人が朝ごはんを待っている。コロナだろうがなんだろうが食事はしなければいけないのだ。
コロナウイルスは考えるきっかけになる
9年前、仕事中心に回っていた僕の生活の中にいきなり飛び込んできた出来事。東日本大震災だ。それが人生をも変えるきっかけになった。
そこからそれまでの働き方に疑問を持ちつつ、新しい働き方はないかと調べていた。
次の日も出勤しなければ食事が提供できない。社会的に見たら必要な仕事だし、なくなったら困る。だが自分にも大切にしたい家族がいる。
「仕事と大切な人のどっちを取るの?」というのはドラマの展開にもよくあるネタなのかもしれないが、
震災時の経験は「もっと良い、もっと違う働き方はないだろうか?」そう考えるきっかけになった。
コロナウイルスのニュースが毎日テレビで流れる中で、リモートワークや在宅勤務を推奨する企業も増えている。
それを
「私には関係ない」と突っぱね、そこで考えるのを止めるか、
「そっちの働き方のほうがいいかも」「仕事場まで行く必要ないんじゃない?」と動き出すか。
仕事を変えないにしても、今の現状に疑問をもったりもっといい環境で働ける可能性はないかと考えることは大いにしたほうがいいと思う。
たぶん僕の場合は、震災のときから”新しい働き方を模索する”ことを一回も止めたことがなかった。
コロナウイルスは人生を変えるきっかけになるか
そのきっかけがあって7年後、どうにも変えることなど出来ないと思っていた本業を辞めて個人で起業することとなった。
今では、
・PC1台で仕事が完結する
・仕事中心の生活から脱却
あの時の「きっかけ」があって、人生すら変わったのだ。
だが劇的に人生を変えることは出来ないし、そんなうまい方法はない。それが最初から分かっていたから、時間がかかっても考えることだけは止めなかったんだと思う。
今回のコロナ流行に関しては、自宅の側で子供の近くで仕事ができる環境をとてもありがたく感じている。
変化という波が訪れた時にそれをスルーするのか乗りに行くのか。全ては自分がどうしたいのかを基準に行動していくべきだと思う。
だから今回のコロナウイルスの件もろもろは、人生を変えるきっかけになる。あなたも働き方から人生まで変えるきっかけとしてもいいのかもしれない。