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金色夜叉で衝撃的な和歌に出会う

金色夜叉を読んでいたら、ものすごい和歌が引かれていた。

行く水に数画くよりも儚きは、思はぬ人を思ふなりけり

ため息が出る。

調べたら古今和歌集のようだ。
しかも詠み人知らずだ。

千年以上前に名も無い人がつくった歌に感動した。
計り知れないものを感じる。

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金色夜叉というと、学生が女の人を足蹴にしている銅像でお馴染みだ。
このバイオレンスシーンはだいぶ最初の方に出てくる。
銅像は熱海にあるはずだ。

昔の人は剛毅だな。
あんな殺伐としたシーンをよく銅像にしたものだ。
感心する。

金色夜叉は120年前の小説だ。
だから、多分、銅像も戦前に作られたのだろうな。

調べたら、銅像、意外と新しかった。
昭和60年製である。
すげェな、40年前の人。

銅像とは別に「金色夜叉の碑」というのがあって、それは100年前の大正時代に作られたようだ。

今度あらためて見に行かねばなるまい。

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