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ニトリの三角ビーズソファは中年最強のソリューションである

逆流性食道炎

私は逆流性食道炎である。
原因は多分太り過ぎだ。
身長170cmなのに体重が95kgもある。

そのせいか、普通に横になると、息が詰まって眠れない。
だから枕をとてつもなく高くする。
こうすると息が楽だ。
しかし今度は首が変な方向に曲る。
痛い。

しかも、20cm以上の枕を使っている人は脳卒中のリスクが増えるという研究機関の発表があった。
逆流性食道炎の対処法として、枕を高くするという策は諸刃の刃だ。

座椅子

それで最近は座椅子をつかって寝ていた。
これならば、上半身をパラマウントベッド的に起こして眠れる。

座椅子にも欠点がある。
数ヶ月使用していると、座椅子の中の骨が折れてしまうのだ。

骨は夜中に折れる。
睡眠中に「バキッ」と大音量がする。
びっくりして目が覚める。
座椅子を分解してみる。
たいてい、骨の溶接部分が破断している。

骨が折れたら、座椅子がバタンと倒れてもっと激しく起こされそうなものである。
しかしそうはならない。
音がするだけだ。
座椅子はしばらく持ちこたえる。

おかげで座椅子バタンショックで負傷することはない。
座椅子のプライドを感じる。
座椅子よ、ありがとう。

座椅子の限界

骨が折れるのは私が重すぎるのが原因だ。
座椅子の耐荷重をよく見ると、大体の製品が85kgまでとなっている。
重の民のヘビー過ぎる体重は座椅子の骨をも粉砕してしまうのだ。

ここ数年、大量の座椅子を消費しつくしてきた。
座椅子たちにとっても、私は災厄の主だっただろう。
座椅子よ、すまぬ。

三角ビーズソファというメシア

それで先日、やっと答えにたどり着いた。
ニトリの三角ビーズソファである。

これはいわゆる人をだめにするソファの三角小型版だ。
三角だから、まことにいい感じに上体を起こして眠ることができる。

また、私はなぞの「皮膚かゆい症」にも悩まされている。
病院で見てもらったが原因はわからず、たぶんこれも太り過ぎのせいだと思う。
これは、身の回りのものはすべて毎日洗わないと皮膚が痒くなってしまうというものだ。

三角ビーズソファはカバーがつけ外ししやすい。
さらにカバー自体がそんなに大きくない。
そのため、カバーを毎日洗っても苦にならない。

こんなに素晴らしい製品なのに、カバー込みで4000円くらいだった。
お値段以上は伊達ではない。

決意

私は三角ビーズソファ・エヴァンジェリストになることにした。
辻説法で逆流性食道炎で悩む世の中年たちに三角ビーズソファの福音をつげるのだ。
じきにこの世は安らかな呼吸で満たされるであろう。

参考

枕が高いと脳卒中になる? ―特発性椎骨動脈解離と高い枕の関係と、殿様枕症候群の提唱―|プレスリリース|広報活動|国立循環器病研究センター (ncvc.go.jp)