野球部は怒鳴られたり脅されたりしながら熱心に練習していてものすごく偉い
私は三週間に一度、髪を切りに行くのだけど、そのとき床屋さんでテレビが見れるのをちょっと楽しみにしている。
我が家にはテレビがないので、テレビチャンスは銭湯か床屋に行ったときだけである。
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そのテレビで、スポーツをすると長生きできるかという話があった。
対戦相手がいるスポーツが良いということらしい。
たぶん、運動不足よりも孤独が健康に悪いのだろう。
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自分は父のすすめで小学校と中学校で野球をやっていたのだけど、おそろしくつまらないし、コーチは怖いし、全然うまくならないし、野球が嫌いになってしまった。
今も野球は「個人的キライなものランキング」の上位ランカーである。
父としては、自分が好きな野球を息子にも楽しんでもらいたいという気持ちだったのだろうが、教育とは難しいものだ。
自分には子どもがいないのだけど、もし子どもがいたら、オレが好きな本を読めと強要して、子どもを本嫌いにしてしまっていたかもしれない。
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いまも家の前の中学校で、野球部が練習をしている。
ノックを受けながら、「集中できないなら帰れよ」とか「なんで何回も言われてるのに一歩踏み込めねえんだよ」とか怒られて、いちいち真剣に「はい!」と返事している。
なんで休みに運動するのに、怒鳴られたり、脅されたりしなければならないのかと、私などは思ってしまう。
それに耐えてるんだから中学生は本当に偉い。
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