ふるさと納税に懲りて己をトヨタ化することに成功した
紙は完璧で究極の選択
以前、ふるさと納税の返礼品でトイレットペーパーとティッシュペーパーをいただいた。
日頃使うものであれば無駄にならないし、私は冷凍庫をもっていないから生鮮食品はお願いできないし、紙代が節約になったらいいと思ったのだ。
それに紙なら腐らない。
何年でも在庫しておける。
年収で可能な限度額までペーパーの返礼品をいただける自治体に寄付した。
ペーパー類という選択は、完璧に論理的かつスマートである。
そのときはそう思っていた。
度を越した在庫は精神状態を悪化させる
ペーパーはドでかい段ボールに入っていて、3ヶ月にわけて届いたのだが、思いのほかものすごい量だった。
どれぐらいの量が届くかを考えていなかった自分が100%悪いのだが、これはとんでもないことになったと思った。
自分は15平米の狭小アパートに住んでいる。
収納などない。
自然、部屋の大部分をトイレットペーパーとティッシュペーパーの山が占めることになった。
腐らないとはいえ、圧倒的な量の紙に囲まれる生活というのは、精神衛生上よくないものである。
しかもその頃の私はリモートワークだったので、始終そそりたつ紙山と顔を突き合わせるはめになった。
捨てるのもしのびないし、人にあげるには手ずから持っていかなければならず面倒くさい。
それでわざわざ大量に紙を使う生活が始まった。
なにをするにしてもトイレットペーパーかティッシュペーパーを使う。
環境に悪いことこの上ない。
普通に使っていれば2年は優にもつ量だったが、なんとか13ヶ月かけてペーパーを使い切り、広い部屋を取り戻すことに成功した。
節約できるからといって欲を出してはいけない
これに懲りて、今後は在庫になるようなものはふるさと納税でゲットしないようにしようと思った。
ふるさと納税はでかい押し入れとりっぱな冷凍庫を持っている人向けの制度だったのだ。
トヨタは在庫を持たないという話を聞くが、きっと私のような体験を経て、そういう経営体制に移行したのだろう(絶対違う)。
私も在庫管理という点では、天下のトヨタと肩を並べることができた。
学習の機会をいただけたということで、ふるさと納税という制度と、その仕掛け人の菅元総理には感謝を述べたい。
参考文献
おっしゃる通りだなと思いました
高え果物はありという事実に気づきました
在庫の話はハルバースタムの「覇者の驕り」で読みました。
フォードのはちゃめちゃ経営が超面白い。