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アイリーン、豆腐を食いながら喋る鳥を研究する

アイリーン・M・ペパーバーグの「アレックスと私」という本に、豆腐が出てくる。
筆者はアメリカ人である。
アメリカにも豆腐があるのか…?

あるらしい。
基本、豆腐というと厚揚げスタイルのようだ。
どうやって食べるのだろう。
やっぱマヨネーズとか、ケチャップかけて食べるのかな。
厚揚げにケチャップは普通にうまいからな。
やむをえまい。

ペパーバーグ女史は動物の研究者で、ヨウムの知能を研究していた。
本のタイトルにあるアレックスは、筆者が研究のために飼っていたヨウムのことである。
ヨウムというのは灰色のでかいインコで、人間の言葉をよく覚えて喋る。

ヨウムなんて単なるまねっこ鳥だろ。
人間の声を真似しているだけだ。
意味なんて分かってない。
知性なんてあるわけない。

当時はそう思われていた。

そのため、彼女の研究は理解されず、予算を得るのが難しかった。
貧乏時代が長く、豆腐しか食べられなかった時代があったそうだ。

にしてももっとこう、アメリカンな貧乏食があったのではないか。
食パンに、ピーナッツバターとジャム塗ったやつとか。

でもこれは毎食は食えないな。
ほぼお菓子だし。
これなら、厚揚げのほうが健康にもよいかもしれん。

似たような話があった。
ギタリストのマーティ・フリードマンだ。

彼はライブで滞在した日本に、なぜか大ハマりした。
アメリカに帰ってから、仕事そっちのけで日本の勉強をしはじめた。
仕事しないから、カネがなくなって、箱に入った中華で白ごはんだけ買う。
日本人も米を食ってるんだ…と妄想しながら、味のしない白ごはんを食べていた。

そんな話をパワーロックトゥデイで喋っていた。

あのなぞの箱に入った中華、皆さんも見たことがあると思う。
アメリカの映画とかドラマを見ると出てくる、アレだ。

自分はジャッキー・チェンとクリス・タッカーの映画で見た。
タッカーがeel!?とかって気味悪がりながら、うなぎの煮凝りのようなものを食べていた。

アメリカ人は貧乏すると、アジア的な食い物に行くのかもしれない。
確かに私も、節約と称して納豆飯と冷奴ばかり食べている。

やはり飯と大豆は万国共通の正義であった。

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