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手に持ったものをなくしてしまう

ものをなくす人

自分は手に持っているものをどこかにやってしまう。
だから、とにかくなにも手に持たないように気をつけている。

なくしの筆頭は傘であるが、これは折りたたみを使用すれば、つねにカバンにしまうことができるので、安心だ。

またカバンには風呂敷をしのばせておく。
ふいに何かしら持たされたときに、風呂敷で包んで体かカバンに巻き付けることで、なくしを予防できる。
エコバックだと「巻き付ける」という動作がしにくいので、風呂敷のほうがすぐれている。

カバンを考える

カバンは肩掛けかリュックであることが最低条件である。
それとともに大きさが大切で、大は小を兼ねそうなものだが、あまりにも大きいと頻繁に上げ下ろしが必要となり、下ろしている間にどこかにやってしまうことがある。
しかし小さすぎると、はみ出した物品を手に持つ必要が出てくるかもしれない。
微妙なバランス感覚が求められるのだ。

またリュックや肩掛けには意外な盲点がある。
人と飯を食うときに、体から外さないといけないのだ。

リュックを背負ったまま飯を食っていると、周りから「リュック下ろしたら?(そしてリラックスしたら?)」という温かいリコメンドが入る。
しかしリュックを下ろした瞬間から、リュックなくしリスクを背負うことになるため、余計リラックスできない。

そのため人と飯を食うときは、ウエストポーチをつけている。
ウエストポーチは荷物認定されないので、ずっとつけていても何も言われない。
他者と荷物の関わりにおいて、人間は相手の肩しか見ることができないのかもしれない。

土産はなくし民にとって大敵

自分は土産が大嫌いで、というのが土産というものは手に持っていないといけないからである。。

これはどうしようもないので、土産が発生したときは腹を決めて、移動中は土産のことだけを考えて生きていかねばならない。
ちょっとでも集中が外れると忽然と姿を消してしまうのだ。

車移動でさえあれば、土産も車で運べるので大変ありがたい。
土産のためだけに自動車がほしい。

実家に帰るとカーチャンがアレもコレもと愛に溢れた物品を持ち帰らせようとしてくる。
大半「ウォーリーをさがせ」みたいに徐々にどこかにやってしまい、家につく頃には手ぶらになっている。

母にも悪いし、私の"うせもの"を処分している方々にも迷惑だ。
そこで母土産を入れるナップザックを買った。
実家だからといって気を抜いて、身一つで帰ってはいけないのだ。
緊張感と、袋を持っていかなければならない。

なくし民が生きやすい世の中にしよう

世の中の占い師にお願いがある。
自分はO型で、かに座である。

よって、O型は荷物を手にもたせるとどこかにやってしまうとか、かに座は手に何も持たないとラッキーみたいな謬見を広めまくってほしい。

そしたら「私はO型です。かに座です。手荷物をなくします」みたいなタスキをかけて生きていこうと思う。
きっと生きやすい世の中になるはずだ。