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水道水飲みのこだわり

私は自宅で、水道水を常飲している。
味噌汁のお椀で飲んでいる。

一応、ロックグラスがある。
バランタインを買ったら、おまけでついてきた。
これは割ったら困るから、酒を飲むときにしか使っていない。

他にコップのたぐいは持ってない。
だから味噌汁のお椀が使用されている。

味噌汁のお椀で水を飲んでいると、昔テレビで見た、ロシア帝国の探検隊を思い出す。
たぶんベーリングの探検隊だったと思う。

「極東の部族は、見たことのない器を使っている。木製で、油を塗ったような感じだ」みたいなことが、彼らの日誌に書いてあるのだ。

つまり今の極東シベリアとか樺太のあたりに住んでいた人も、昔から漆器を使っていたのだろう。
あんな寒いところでは漆器なんて作れなさそうだ。
貿易の連鎖ではるばる本州から渡っていったのではないか。

ナゾの探検隊をもてなすなんてことは、ふつう部族の中でも偉い人の担当である。
だから、漆器を持っていたのは裕福な人だけだったかもしれない。
俺らすごいんだぞアピールの一環で、秘蔵の漆器を出してきたと考えるとちょっとかわいい。

もっと詳細を知りたい。
しかしベーリングのWikipediaの参考資料としてあげられている、

『ベーリングの大探検 副司令ワクセルの手記』
『カムチャッカ発見とベーリング探検』

の二冊はどちらも絶版で、近所の図書館にも所蔵されていない。
やる気が出るまでステイだな、これは。

そういえば、「もののけ姫」のアシタカも、ものごっつい朱塗りのお椀をもっていた。
それで飲み食いしたり、川の水を汲んだりしていたように思う。
さすが、族長の御曹司。

一時、スノーピークのチタン製マグカップが欲しかった。
なんか万能選手ぽかったので。
男のロマンというやつである。

しかし真の万能選手はこの味噌汁のお椀ではなかったか。
味噌汁も飲めるし、飯も食えるし、水も飲める。
そういえば朝のカフェオレも、これで飲んでいた。

100均から来たくせにたいそう偉いやつだ。

というわけで、今後もロマン満載の味噌汁のお椀で、水を飲んでいく所存である。

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