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花粉症で珍妙なところが痒くなる
<閲覧注意>おしりの話です。
私は花粉症だ。
花粉の季節になると、一般的花粉症症状に悩まされるのはもちろんだが、自分の場合、各穴の中が痒くなる。
耳の穴の中とか、喉とか、尻の穴の中とかが痒い。
傷ができたら傷の中が痒い。
思うに穴の中が痒いというのは、穴の中まで花粉が浸透してきているのだろう。
耳や喉はなんとなく花粉が入ってきそうだが、尻もそうなのだろうか。
花粉の奴めが入っていけるほど、自分の尻はゆるくない。
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これは一般的な症状なのだろうか。
花粉症で尻の中が痒くなることはないですか?と人に聞くわけにもいかない。
「直腸 痒い 花粉症」で検索すると、なにやら癌とか炎症性腸疾患とか、物騒なワードが出てくる。
花粉症で尻の中が痒いという話は出てこない。
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そういえば自分は幼児の頃、尻にぎょう虫がいたのだった。
ぎょう虫検査というのがあった。
尻の穴にセロハンをペタリとやられる。
そのセロハンにぎょう虫の卵がついていないか検査してもらうのである。
セロハンはいつでも、氷の国から来たように冷たい。
それで自分は卵が検出された。
というか卵なんか検出されなくても、猛烈に尻が痒くて、自分はanytimeモジモジしていたから、あいつぎょう虫もちだなってすぐに分かったと思う。
薬を飲んだり、冷たいウェットティッシュのようなので尻を拭いてもらっているうちに、ぎょう虫はいなくなった。
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これが不思議なもので、ぎょう虫がいなくなっても尻は痒いのである。
中学に入るぐらいまでは尻がかゆい気がして、積極的に正座を敢行、かかとでもって尻をぐりぐりやっていた。
みっともないと親によく叱られた。
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もしやこのぎょう虫経験が私の尻穴痒み感度を高め、些細な花粉の侵入にも応じてしまっているのかもしれない。
あるいは他の箇所が痒いから、尻も痒いだろうと脳が勝手に判断してしまっている可能性もある。
業である。
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