退職を決めたら「すごい」と言われる不思議
先日、2名のフリーランスの方とランチをしてた際に出た話。
特に1名の方は、会社を辞めたばかりのほやほやのフリーランス。その方が「会社辞めたって話したら、色んな人からすごいね!って言われたー」と話していた。その方の周りには“辞めたくても辞められない”という人がたくさんいるらしい。
これは私にも経験がある。
前職を退職する際に「すごいね」とか「勇気あるね」とか「思い切ったね」とか、何だかとてつもなく大きな偉業やチャレンジに成功したかのような周囲のリアクションに戸惑いを感じた。
ひょっとしたら「勇気あるね(でも無謀なだけかもね」と揶揄する気持ちを大人な表現でオブラートに包んでいただけかもしれないけれど。
私の身の回りにも、辞めたくても辞められないとグチっている人がたまにいる。
物理的に、、、というか雇用契約の話だけで言えば、退職届さえきちんと書いて提出すれば辞められる。最近では退職代行なんてサービスがあるくらいだから、手続き的な意味で“辞められない”という人はいない。
ではなぜ辞められないのだろうか。
もし辞めたら、
次の就職先が見つからないかもしれない。
次の就職先らもっとひどい職場かもしれない。
今の仕事も耐えられないわけではない。
収入が減ってしまうかもしれない。
家族が同意してくれないかもしれない。
自分が辞めたら同僚が困るかもしれない。
長くお世話になった会社に不義理になるかもしれない。
などなど、辞められない人は本当に色々な不安に縛られているのかもしれない。
でもね、一回辞めると気づくんだよね。
辞めるだけなら簡単なことだって。
自分が辞めても、残された同僚やチームが困るのは一瞬のことで、数日のうちに何もなかったかのように体制が修正されていくって。
辞められないのではなく、辞めないを選択しているのは自分。その理由はどこにあるんだろうね。