新しい組織に移ったら。
先日、
キャリア相談に乗らせて頂いた方が、明日から新しい会社の入社日だというので、簡単だけれどメッセージをお送りさせて頂いた。
新しい組織に飛び込むというのは、色々とプレッシャーがかかる。
私は、転職の経験は2回(3社経験)だけれど、顧客企業への常駐だったり、部署移動だったりで、大きくは7〜8回くらい、新しい組織に「今日から宜しくお願いします」とご挨拶をしたことがある。
社内の異動であれば、
関わる人が変わるだけで、基本的なお作法は一緒だから、そこまでサプライズはない。(でも、そうなの??ということもたまにある)
こうみえて、私は人見知りである。
(どう見えてますか?)
当たり障りのない会話は誰とでも出来るけれど、深く突っ込んだり、深く突っ込まれたり出来るようになるには、多少時間がかかる。
だから、
新しい組織で新たに人間関係を築くというのは、それなりにストレスだったりもする。
ただ、自分にとってのストレッサーを理解しているつもりなので、ストレスが溜まりすぎることもない。もう(自分にも環境にも)慣れたものだ。
新しい組織に入る時、
アプローチの方法は大きく2つに分けられる。
一つは自分から、グイグイと入っていく。知らない人に話しかけて、分からないことを質問して、相手に自分の存在を積極的に認知してもらう。
そしてもう一つは、しばらく様子を見る だ。
私は完全にこのタイプだ。
まず、どういう人達がいるのかを観察する。
それから、組織内のパワーバランスみたいなものを感じ取る。
さらに大抵の場合「1番ダメなことは何ですか?」というような質問を投げかけ、何をやってはいけないのかのラインを探る。
このラインは、逆を言えばどこまでは許されるのか?というセーフティゾーンを知るためのものだったりする。
私はわりとセーフティゾーンの中で、自由に動こうとする。(慣習的なことは、あまり気にしない)
あと、もう一つ大事なことは、
困ったときに誰に質問や相談をすれば、必要なサポートをもらえるかを把握して、人見知りなりに関係性を作ろうと努力する。
例えば前職の場合、
私は異動とは別に、全国への出張が多かったのだけれど、新しい拠点に行った時は、社内ITのヘルプデスクにすぐに挨拶をしにいく。
仕事柄、PC周りの機材に関する貸与などのサポートを受けることが多かったということもあるけれど、出張先で1番クリティカルなのは、自分が常用しているノートPCの不具合だ。(ACアダプタ忘れとかも含む)
本来は、ヘルプデスクチームへの依頼プロセスなんかもあるけれど、大体面倒くさいし、必要な時は大抵あまり時間がなくて焦っていたりする。
そういう時に、知り合いにサポートを依頼するのと、見ず知らずの人にサポートを依頼するのとでは、心理的なストレスだけではなく、実際の手間もけっこう変わってくる。
そういうわけで、ヘルプデスクの皆さんには特に丁寧にご挨拶をしていた。
他に特に気をつけていた相手と言えば、EA(秘書)だろうか。
前職では本部長クラス以上の人にEAがついていたけれど、偉い人というのはとにかく忙しい。
そういう忙しい隙間をぬって、面接のスケジュール調整に協力してもらう。
大企業のEAというのは、本当に大変な仕事だと思う。その大変さが何となくでも分かるぶん、余計なストレスをかけないように、日頃からコミュニケーションを行って、EA達がどのような情報があれば、仕事がしやすいかを教えてもらう。
ずいぶん話が脱線してしまいましたが、
新しい組織に身を移す時は、まずは慣れること(環境を知ること)が大事。
そして、やってはいけないことを認識しておくこと。
あとは、困ったときに助けてくれる人を見つけておくこと。
私は、たいがいこの3つで乗り切ってました。
せっかく縁があって入った組織なのだから、大きな成果はなくとも、ゆっくりサバイブすること。
楽しんで!