変革を起こすのはジョブホッパー
最近、大学でキャリア関連の講義をしている先生とお話をする機会があった。その際にジョブホッパーの方のことに話題が及んだ。
ジョブホッパーというのは、短期での離転職が続いてしまうような人のことである。
その話題に挙がった方のキャリアは本当に自由奔放という感じで、
「W杯を現地で見たい」という理由だけで2度会社を辞めたり、
別の仕事に興味をもって転職したけれど考えが変わって元の会社に戻ったり。職種の軸はマーケだったり、PRだったりと「人に何かを伝える」ことが軸になっているような感じだったけれど、なかなかに自由なキャリアを築いている人だった。
そして、その方の凄いところはこれまで自分のキャリアに対して真剣に向き合ったことがないけれど、現在の自分のキャリアについて一切の悩みや不安などがないというところ。
こういう自由なキャリアを歩んでいる人と対峙したときに、立場によって異なる感想を持つ。私の知る範囲だとこんな感じ。
人事担当者:長続きしなさそうだね。採用は見送った方がいいと思う。
キャリアコンサルタント:自分らしいキャリアを築いていますね。素敵です。
起業家:それだけ動く人がいるからこそ、人類はフグを食べられるようになったり、世界中のどんな環境でも人が住んでいるんだろうね。
この方のようにW杯ごとに会社を辞めてしまう人というのは、極端な感じがするけれど、自分の主義主張や優先順位がはっきりしている人というのは案外少ないのかもしれない。
大抵の人は、周りのこと(会社のこと、チームのこと、世間体)みたいなものを気にしすぎるあまり、自分の”やりたい”に純粋に従って意思決定できなくなってしまうことがある。
ときどきの我慢は不要な摩擦を避ける効果的な方法にもなるし、絶対に悪いものではない。しかし、我慢も限度が過ぎると何かしらの変調をきたしてしまう。(ストレスが蓄積して、心身の健康に悪影響が出る)
私は常々、キャリアに唯一解はなく人それぞれの価値観によって、また状況によって取りうる選択肢は変わると考えている。
今回のジョブホッパーの方の事例のように、同じキャリアであったとしてもどのように捉えるかは人によって変わる。
物事には必ず両面ある。極端な側面だけを受け取ったり、その情報を元に判断しないようにするフラットさが大事なのかもしれない。
※ただし、迷いなく1点突破している人は除く。
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