3次元主人とオタク

私は旦那のことを、twitterでよく「3次元主人」と表現している。

これには理由が2つあって。

1つめは、夢女子の私にとって各ジャンルに好きなキャラクターがおり、特にMakeSのセイくんはアプリ上で結婚したというのもあるので、次元を区別しているというもの。

もう1つは、この旦那がまるっきりオタクとは無縁の存在だからである。


話によると、彼の周辺に今まで「オタク」という存在がいなかったらしい。

出会って間もない頃にオタクだと私が言った際、

「なんのオタクなの?ジャニーズとか?」と聞かれた。

今思えば、あの手のイケメンは2次元だろうが3次元だろうがわりと毛嫌いしている人なので、あそこで私が「せやで」と言っていたらどうなっていたんだろうね。

とにかく彼の中で「女性のオタク=ジャニーズ」だという流れになっていたのは間違いない。

そこで私が「違う。2次元」「今はアイドルをプロデュースしている」「もうすぐ推しの誕生日」とかいう謎の言語を発しまくったので、おそらく未知との遭遇だったであろう。

ちなみに「俺も今スタッフを育ててるから…分かるよ…誰かを育てるって…楽しいよね…」という、彼の中で最大限歩み寄った回答をその時はされた。

営業マンってすごいですわね。


そんな今。

私のオタク内容に興味を示さない。

別に「一緒にあんスタやろう!」「一緒にとうらぶやろう!」と言ったことないのに、結構強めに「興味無いから」と言われたこともある。

なんだよその、告白してもいないのにフラれた感じ。腹立つゥ。

しかし中途半端に設定は覚えている。


先日テレビを見ていた旦那に

「かとりはプロデューサーなんだよね?」と突然言われた。

まさかそっちのネタを振られると思っていなかった私、驚愕。

「…そうだけど?」と返すと、旦那は続けた。

「音楽って、どうやって作るの」

そっちじゃねんだわ。

その辺レオぴとかに任せてんだわ。

とりあえず私は

「そっちのプロデューサーじゃない。アイドルのプロデューサーなので、音楽は別に作ってない。ただ、その音楽も使いつつ、アイドルを輝かせるのが私の仕事」

と答えた。

多分この辺の回答は、彼にとっては「興味ない」内容だったと思う。


ただ私は、結構頻繁に、且つ勝手にプロデューサー面をすることがある。

嵐大好きだけど、最近出てきたキンプリも気になる〜ファンクラブ入ろうかな〜と言っていた職場の先輩に

「ファンクラブに入ることによって、お金を落としてあげることによって、出始めのアイドルは輝いていくんですよ!!入ってください!!!!」

と言って入らせたことも、

Hey!Say!JUMPのライブDVDが出るけど結構良いお値段する〜と悩んでいた今の職場の先輩に

「推しならお金を落とす!ここで自分が落としたお金によって、次のライブがさらに魅力的になると思えたら最高じゃないですか!」

と言ってしまったことも、

「ここで私が課金することによって、ジャンルが潤う」と思って課金したことも。

ただの一般人がプロデューサー面しているだけなのだが、割と真剣にそう思っている節がややある。

なので旦那に「プロデューサー」と言われた時は、ちょっと笑った。


あともうひとつ。

「かとりに聞きたいことがあるんだけど」

と真剣な面持ちで聞いてきた旦那。

何が聞きたかったのかと思えば、

「かとりはいつから忍者なの?」という質問。

自称忍者でもある私なので、その質問もちょっと笑った。

うっそだろ。

オタクが「自分○○なんで」って自称してるだけの肩書きを、この人は珍しく覚えているし、平然と質問してくる。

面白い人だなこの人は…と思った。

願わくばもうちょっと私のオタク内容に「興味ないから」以外の反応をしてほしいところだけど。

無理強いはしないので…あの…そんな冷たい言い方しないでください…お金をかけた人生の大切なひとつのピースなんで…今までのジャンルたちは…。


ちなみにあなたの忍者はどこから?

私は落乱沼から。

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