心書Vol.0022〜下がる・下回る〜drop
いま、我が家ではゴーストバスターズのブームが来ています。なんでも今夏あたりに新作が封切りになるらしく、映画館で子どもたちがその予告編を観てきたことから、Amazonプライムで原作(?)を観せて!ということになったのがきっかけです。
かくいう僕も当時ちゃんと観ていたのかどうか覚束なかったので、この機会に一緒に見返してみることにしました。
『ゴーストバスターズ('84)』と『ゴーストバスターズ2('89)』を2夜に渡って観たのですが、脳というものは身勝手にできていて、
・違いの比較
・過去との比較
を勝手にやり出すのですね。
僕はそこまで映画に対して蘊蓄があるほうではないので、ほぼ同等の構成の作品だと客観的に感じたのですが、そのせいか、あとから観た『2』のほうが面白さが下回る印象を抱いてしまいました。
人は見た目(第一印象)で決まる!とか、そんなふうな言葉を聞くことがありますが、あまりに「第一」にウェイトを置きすぎると、「第二」はすごく大変になります。相手が無意識のうちに「期待」を抱くからです。
解決策としては、そういった人間の習性を考慮して、
・「第一」を薄めにしておく
か、
・「第二」にもちゃんと仕込みをしておく
か、このどちらかでしょう。
こう考えると、ラジオ体操第二は、最初のジャンプの次にくる、ゴリラのような、両腕をカラダの側面で「ムキムキ」みたいにするポーズの功績は大きいのではないかと思うのです。
子ども心に、妙な恥ずかしさを覚えるポージングを頭に持ってきて、ラジオ体操第一とは違った味わいにすることに成功しているからです。同じ構成で、同じテンポで体操を組み立てたら間延びは避けられなかったでしょうが、あのポーズのために、ラジオ体操第一と第二はまったく別次元のものとして子どもたちの心に焼きつけられ、無意識の比較から解放されたのだと推測します。
私たちの仕事などにおいても、参考になる部分があると思ってます。余談ですが、ムキムキといえば、ムキムキネズミも活躍する『鬼滅の刃〜遊廓編』の第8話の録画、早く観ないと!