加藤日記

すべてがふつうで、すべてがとくべつなこと。

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最近の記事

通園路にはゴミステーション

ようやく刺すような夏の暑さがやわらいで、季節は秋になってきた。 今日も長男はリュックを背負い、保育園へ行こうとお気に入りのくつを履く。 「ああ、きょうは水曜日だから、ゴミ収集車に会えるかもしれないよ」と私は息子に言った。 家から保育園までの通園路には、ゴミステーションが点々としている。 私の言葉を皮切りに、勢いよく玄関を飛び出し、待つこと10分。なかなか現れないゴミ収集車。私の胸の中には、まだ3ヶ月の次男がすやすや眠っている。 育休中だから、こんなにゆっくりと息子の好きを待っ

    • 子ども嫌いが、子どもを宿し、産むまでの話①

      私は子どもが苦手だ。大騒ぎして店中を走ったり、勝手にものを触ったり、予期せぬことをやらかす手前勝手な生き物だと思っている。 そんな生き物を育てる親の人間は、大変に越したことはないはずだ。 ずっとそうやって考えてきた。幸せなことよりも、大変なことのが多いのだと。 だから私は子どもがほしくなかった。子どもはいらないと思っていた。 それに加えて、私の心の中で、子どもの望めない人や、子どもを持たないという選択をする人たちの存在がとても大きかった。 そういう人たちもいるのに、私「