8年前なら信じていたかも。
🇷🇺ロシアの軍事作戦と称する侵攻の正義を忠実に纏めた投稿が、真相だ!と拡散されていました。
拡散はお年寄りの間だけのようでしたが…
今さらながら残念に思うのは、8年前のクリミア半島併合の時は、いやもっと前、ジョージアとの南オセチア戦争の頃からもずーっと、このでっち上げが通用してきていた事。
昔は日本の大手新聞も、ロシアの発表そのまんま報道していたんですね。
もっと残念なのは、今でもこんな投稿で
やっぱり、ウクライナも悪かったんか!
そやないかと思とったんや…
とか言い出すお年寄りが随分いらっゃっる…
おおよそ、この手のでっち上げは、実際にあった出来事を切り抜いたり、一部分だけデマを混ぜ込んで作られます。
例えば書き出し、ミンスク合意をウクライナ側から破棄したのは、その通りなのだけれど「和平合意」の和平が大ウソ、当時ロシアと仲良しだったドイツが、クリミア半島併合を既成事実にするためにお膳立てした合意、この侵攻のスタートは、どう見ても横暴なクリミア併合から始まっていて、ミンスク合意の破棄は、調子に乗ってますます侵攻を広げようとしていたロシアへの抵抗とみるのが妥当です。
この書きようでは、ウクライナによる突然の和平合意破棄が、全ての始まりに映ります。
続く、13000人の虐殺、国連人権理事会の議事録に記されている件、実際に記載されているのは、ドンパス地方の紛争で双方で13000人の死者、ウクライナ側も4千人強の死者。
戦下での虐殺、レイプ等があったとも認められていますが、ウクライナ側が行ったとの記録はありません。
Twitterで、議事録を確認した方々が、拡散者の矛盾を打ちのめしている様子が拡散されていました。
ブチャでのロシア軍の行った虐殺、レイプの事実からして、侵攻を食い止めようとしていたアゾフの仕業か、義勇軍中心の親ロシア住民を名乗る側の仕業かは…
いずれにせよウクライナで13000人の死者が出た事実が、ロシアの発信ではウクライナ軍が13000人虐殺したと、塗り替えられています。
どれもこれもなんですが、キリがないので、二例とりあえず。
私のような、大阪の片隅の田舎住まいの人間が、さほど苦もなくロシアのデマと確認できるのは、SNSの急激な発達のおかげです。
公的な資料は検索できますし、翻訳アプリも優秀、世界の情報が飛び交ってます。
また、ロシアからデマが出る暇もなく、SNSで現実の映像が民間個人のスマホで多方面から発信され、後から言い訳がましいデマ情報が流されても、様々な角度からデマが検証されスピーディーに暴かれて行く…
SNSが、ロシア軍侵攻の絶大な防御となっているのは間違いないようです。
SNSで、たまに、マスコミに騙されないためにウクライナ発のニュースは見ない!と宣言される方を見掛けますが、逆に上記のような投稿を簡単に信じてしまいそうで、とても危うい気がしています。
視野は広く持っていたいものです。