![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109001198/rectangle_large_type_2_738ad32768c9aff4b29245e3a52d8f62.png?width=1200)
インボイス制度、泥沼に陥るのは税務署員の方々。
卸売業は利幅が薄いので、取引額は大きくて、ウチのような弱小でもコロナ前は消費税を納めていました。
コロナ禍で売上が1000万を割り込んでしまい、回復出来ずに今は免税、インボイスで10月からまた、ややこしくなりそうです。あーあ。
インボイスで、申告形式が大きく変わり、ややこしくなってしまうのは、売上が1000万もない、個人事業主やウチのような弱小事業者。
恐らく大多数の個人事業主&弱小事業者は、税理士さんに月一万やそこら支払ってまで、経理をお願いする程の余裕も無い…
当初三年間は、2割特例があるので、単純に税込1000万も売上げてるなら、2割で荒利益200万分、消費税は最大で年間約18万。
昔、 ウチへ税務署の方が来られた時、社福受験資格取得のための授業料約30万を、エイッと経費に入れましたが、
「これから福祉分野へも進出しようかと思てます」
なんて言ったら、全然大丈夫でした。
経費にかかった消費税は、当然計算の内。
個人事業主さんの多くは、スマホ代、自家用車のガソリン代、車検代等はもちろん、家を事務所にしてるんやったら、パソコン、Wi-Fi、やれ、トイレ修繕したり、エアコン掃除したり、借家やったら家賃まで、私用と事業用の区別なんてつけられん、巧いこと経費にしているはず。
どこかへ遊びに行ってたって、美味しいもの食べに行ってたって、これからの事業のためのリサーチかもしれないし。
業界によっては、2割特例なんて使わないほうが、たぶん…
皆さん、さほどダメージ無く、微額で巧く切り抜けはるんとちゃうかしらん。
もし、ちょっと汚れてたり、付属部品が足らんかったり、
もう捨てるしかないか…
なんてデッドストックあれば、処分のチャンス。
例えば、免税時に仕入れてた税込@11万(20万位で売ったろと思ってたやつ)の捨てなしゃーないような商品在庫を、
ちょっと難ありB級品
1/100セール 198000円→1980円
売れたら、消費税7620円分 が戻ってきます。
(@110000×7.8/110-1980×10/110)
売上も1980円。(税抜1800円)
捨てよと思てた@11万の在庫が、実質@9420円だけでも、なんとか現金化できるわけで。
そんな「死に在庫」作るような仕入したことないバイヤーさんには無縁な話かもしれませんが。
免税でも、適格でも、どちらも地獄
で話題になった、月10万円のアニメクリエイターさん、適格事業者になって2割特例でも、最大で月約1800円。
これとて2割特例使わずに、家賃や、スマホ代、交通費、誰かと飲みに行ったって会議費用、プリンターのインクカセット、トイレの掃除用品だって消耗品、生活全て経費にしてしまえのノリで、実家から米送って貰ってるとか、昔バイトで貯めたお金切り崩してるとか苦しいやり繰りがあったら、経費計上で月10万の収入分を優に越えてしまう方も多そうです。
2割特例を使うかどうかは申告の時に決めればいいので、適格のレシート集めて、計算してみて、どうしても収入の2割分の消費税を越えてしまうなら、仕方ない、特例を選びましよう。
月収10万、年間120万の税込収入なら、2割特例で年額21818円がボーダーです。
とりあえず、適格ナンチャラ番号だけ取っといて、とりあえず、レシートやら納品書、手書きであろうが領収書、請求書も全部スマホで撮っといて電子化してまっせって、とりあえず、発行する請求書や領収書にはナンチャラ番号書いといて、決算きたら、計算やら、ようわからんでも、とりあえず、確定申告してしまう、何とかなりまっせ。
何か違ごてたら、きっと税務署の方から、何か言うてきはる。
何か言うてきたら
「そんなん、こんなややこしいことさせるから間違えんねん、ちゃんと教えてぇーな」
とりあえず、拗ねてみて。
もしかすると、追徴金取られるかもしれんけど、それかて、よっぽど大きな額で違えてへんかったら、年間10万を越える税理士さんにお願いするより、ずっとマシやんか…
なぁんて考えで、とりあえず申告してしまうテキトーな個人事業主、事業者が、いないわけがない。
(ボクは、そんなテキトーなこと…)
なんや計算したら、逆に戻ってくるやん なんて個人事業主も、少なからず出てきます。
インボイス、そんなに大きな税収アップには、ならんのではないかと。
とりあえずのテキトーでも、まだ、マシかもしれません。
番号の記載ミス、日常茶飯事は当たり前、そんな中で、定期取引の無い業者の一回きりの取引なら
「ウチは登録してまっせ」
大ウソついて、登録してないデタラメな適格ナンチャラ番号を請求書に載せる奴も出てきそうです。知らんけど。
過失、悪意に関わらず、デタラメな申告が溢れかえり、大混乱は必至。
優秀な公務員さん達が丁寧にやっているマイナンバーでもミスだらけやのに、電子化?
日本の弱小事業者、個人事業主に、適格ナンチャラ番号みたいな長い数字扱わしたり、消費税計算させたり…
適格にできる?
ナメたらあきまへん。
みんながみんな適正に申告なんてあり得ない、 その皺寄せは全部、税務署職員さんに振りかかってくるでしょう。
作成コーナーは今でも満杯なのに、消費税のややこしい申告作成させるまでの長い道のり、締め切り間際にどっと出てきたテキトーも、修正申告件数は山積みに…
当然の成り行きに思えます。
可哀想に。
インボイス、ちゃんと税金納めて、みんなで幸せになりましょね!
(アンミカさん風に)