Navigating The Art World 内容紹介(2回目)
Navigating The Art Worldの内容紹介の続きです。
Building Your Profile
ここではUKの中堅アーティスト/キュレーターのロザリンド・デイヴィス(RCAとチェルシー芸術大学卒。たぶんチェルシーでBAでRCAでMFA)が、どうやって現代アーティストとしての活動を立ち上げていけば良いのかのTIPSを紹介しています。
最初にデイヴィスが強調しているのは、アーティストに限った話ではないような社会人としての基本を徹底しろということです。
Be Organized.
なんて訳せば伝わるかな。きちんとやれ。ですかね。 マネジメント側に立ってみるとわかりますけれども、バンドやってる子でもDJやってる子でもイラスト描いてる子でも、役者志望、小説家志望、もう何でもそうなんですが、まともに連絡が取れないとか、言ったことが伝わっていない、理解出来ていない、約束を守れない。
そういう、職業人としてもうどうしようもない人っていっぱいいるんですね。
もちろんクリエイター志望じゃなくても同様です。
で、とにかく計算が立たない人ってのは、プロジェクトの中に入れたくないわけです。
逆に、そういうことがきちんとやれる子もいる。一定数いる。仕事を出すならどっち? 答えは言うまでもないですよね。まずはそこからだと。
そして、展覧会をやるときには、準備は徹底的にやりなさいとも書いています。作品の準備じゃないですよ。プロモーションです。計画的な情報発信と勧誘と宣伝をしなさい。当日になるまで情報発信しないなんてもってのほか。内覧会に来てくれる友達以外の客をいかにして呼ぶかに知恵を絞りなさい。誰かがやってくれるなんて思っちゃだめ。
これもビジネスパーソンとして頭一つ抜け出るための基本ですね。他人任せにしない。自分が最終責任を持ってプロジェクトを成功させる。
厳しいことを(私の見解として)書きましょう。
こう見えて私は結構優しいので、今までにも役者志望やら声優志望やらイラストレーター志望やらの若者たちの世話をしてあげてみたことが、かなりあります。
結果。ほぼどうしようもなかった。みんなどこかに光るものは持っていたけれど、最大の弱点は、ビジネスパーソンとして基本を徹底出来るマインドが無かったこと。
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