大腿骨頸部骨折で人口関節手術後の方への住環境支援法
大腿骨頸部骨折の治療で人口関節手術を受けた方は、脱臼の可能性があるので日常の何気ない動作を気を付けましょう。
過屈曲、屈曲・内転・内旋の複合動作は脱臼しやすいです。
具体的には、
・浴槽を前向きにまたぐ
・膝を内側に曲げる
・前のめりになる
・低い椅子や沈みこむソファーに座る
・浴槽内で直接床に座る
などです。
実際にそれらを解消するために福祉用具の導入や環境の検討をしましょう。
・シャワーチェアを導入して高さも調整、低い位置に座らないようにしましょう
・自宅のトイレやPトイレなどの座面を高くし、和式トイレは洋式トイレにしましょう
・立ち座りに前のめりになる箇所では手すりなどを設置し、立ち上がりを補助しましょう。浴槽は横向きでまたげるように入浴グリップを正しく設置しましょう
・浴槽台を導入し、直接床に座らないようにしましょう
・ソファーを使っていたのなら、高さのある椅子に変えましょう