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集客に困っている人たちが集まる「紹介し合うこと」が目的のコミュニティ。

こんにちは。

サロンオーナー歴、約10年。ひとりサロン集客の先生、加藤ヒロキです。

起業された方から、「 あ〜、どうにかして楽して集客できませんかね〜 」というご相談というか愚痴というか、不満をよく耳にします。

ただ、残念なことに、楽して集客できることって、起業してから、はじめのうちはまずないかと。(※まずというところがポイントです。楽ではありませんが、生産性をあげていくことで当初の負担は減っていくかと)

楽して稼げる方法があれば、みんなやってますし、そんな方法があれば、個人事業主になっても潰れることなく、生き残ることができますよね。

では、なぜ多くのサロンが数年ももたないうちに廃業してしまうのかというと、それは楽して稼ごうとするからです。(※もちろん、他にもいろんな理由がたくさんあるでしょうけど。)

例えば、インスタでインフルエンサーの人とつながれば、その人から紹介してもらえたら、集客に困らないじゃん!! だったら、インフルエンサーの人とつながろう!

この発想が悪いとは思いませんが、肝心なのは、本人にインフルエンサーの人とつながる実力(実績)があるかどうか。

あるインフルエンサーの人から聞いたのですが、「私を利用して甘い汁を啜ってやろう!」という目論みのDMはしょっちゅう届くんだそうです。

で、そのほとんどが片っ端からブロックしてくんだそうです。DMの相手が実力があるかどうか(不審者かどうか)、すぐわかるそうなんです。

さて、ここからが本題なのですが、世の中には、参加者同士がそれぞれのビジネスにマッチした人を紹介し合う目的のコミュニティがあります。(※大なり小なりたくさんあります。)

参加者同士で紹介し合うのですから、すぐに集客につながる、ということで、起業したばかりで、集客に不安を感じているオーナーさんの中には参加している人もいらっしゃいます。

実は、私も起業当初は友人に紹介されて数回だけ、参加したことがあるのですが、性に合わずすぐに辞めました。

辞めた理由は、はじめて会ったどんな人かもわからない人に、自分の友人、知人を紹介したくない、と思ったからです。(※そもそも社交性のない私が向いていなかったという理由も)

ある交流会でコンサルタント(以下、Sさん)と出会いました。Sさんは集客に悩む人のサポートをしているのだそう。

Sさんが「みなさんのまわりに集客に困っている人がいたら私に紹介してください!」

というと、参加者の人たちから「じゃあ、思い当たる人がいるので紹介しますね!」その場でやりとりをされています。

個人的にはつっこみどころ満載の光景です。

そもそもSさんのコンサルとしての実力(実績)は? Sさんはほんとうに信頼できる人なの? 初めて出会った人に自分の友人を紹介してもいいの?

と、私は思いました。 

続いてのつっこみどころは、そもそも集客に困っている方をサポートしているスキルがあるんだったら、まずこんなところにきて紹介頼みで集客せずに、独力で集客しなさいよ、と。

さらに続けてのつっこみどころは、参加者たちも、集客に困って参加しているのだから、人を紹介する前に、まず自分が立候補しろよ!、と。

なんだか、目の前で、自分の知り合いをカードのように扱う光景に違和感を覚えて、私には合わない文化だな、と思いました。

世の中には、こうした紹介し合うことを目的とした異業種交流会はたくさんあります。中には、高い年会費、もしくは紹介のノルマが発生するところも。

別に悪いことをしているわけではないのですから、性に合う人たちは、勝手にどうぞ、というだけの話なのですが、個人的には、私の生徒さんにはあまり勧めたいとは思いません。

起業当初は不安ですから1人でもお客さんに来て欲しい、という気持ちはわかります。そこで、紹介で確実に人がきてくれて、売り上げが出たら不安は解消されるでしょう。

でも、その人はほんとうにあなたのサービスを心から受けたいと思ってきてくれたお客さんなのでしょうか? その人はあなたの仕事への思いがしっかりと届いてきてくれたお客さんなのでしょうか?

多分そんなことはないと思います。先の交流会のメンバーはとにかく紹介さえできたら良いと思っている人たちなのですから、あなたの思いをそこまで汲み取ってはくれません。(※私の実体験です。偏見かもしれませんが)

また、もし仮に汲み取って紹介してくれたとしても、あなたはいつまで、人頼みの集客を続けるのでしょうか?

私はこれから起業するセラピストさんたちには、専門スキルだけでなく、マーケティングスキルも学びましょう、と伝えております。

マーケティングスキルとは、自分のサービスを受けて欲しい人に伝えるためのスキルです。

このスキルをしっかり磨けば、あなたのサービスを受けたいと思ってくれるお客さんは向こうからやってきてくれます。

マーケティングとは、集める仕組みではなく、集まる仕組み。紹介を目的とした異業種交流会はいうまでもなく、集める仕組み。

集まる仕組みを作ることは、かんたんにできることではありません。

しかし、この仕組みさえしっかり作ってしまえば、その後は、あなたはきっと自分のサービスを届けたいお客さんと幸せな時間を過ごすことができます。

なにより、私の施術で人のお役に立ちたい、人を笑顔にしたい、と思っているセラピストさんは、集客のことなんかよりも、施術に集中したいはずですよね。

楽して稼ごう、は悪いことではありませんが、「楽」と「楽しく」は違います。

「楽して稼ぎたい病」は起業当初、不安な人が誰しもかかる病です。

せっかく自分らしく働きたい、と思って起業されたのですからね、自分の気持ちをたいせつにしてくださいね。

大丈夫。



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