推せ推せ、ラピート。
冷蔵庫に大阪の余韻。
551に、点々のひとくち餃子。それから、りくろーおじさん。
週末、大阪に行きました。
目的はいろいろあったけれど、何よりも楽しみにしていたのが、南海ラピート。
いや、ラピートというより、ラピートと対面する子供たち。
あれは娘の2歳のクリスマスだっただろうか。
大阪に住む私の弟が、かわいい姪のためにプレゼントを送ってくれた。
電車好きの娘に届いたのは、南海ラピートのプラレール。
大喜びで、受け取って以来、毎日のようにラピートを走らせて遊んでいる。
そして、下の息子はそんな姉と毎日過ごしているのだから、もちろんラピート好きになる。生まれたときからラピートと暮らしているようなもの。
彼が「あんぱんまん」の次に覚えた言葉は、「あぴーぽ!」まだ上手に言えないけど、ラピート。
毎日のように2人でラピートで遊び、奪い合い。
いつか2人が本物のラピートに出会う瞬間に立ち会いたかった。
そして向かった、南海電鉄なんば駅。
ラピートの始発駅だ。
自然と足が急いて、早足で向かう。
ホームに着いて、痛恨のミスに気づく。
…ラピート、発車したばかり。
本当に詰めが甘い…ラピートってばんばん出てる気がしてたから、とくに時刻も調べなかった。
電光掲示板を見ると、次は約1時間後。
1歳の息子はうとうとしている。
切符売り場の駅員さんのもとに駆け込む。
「ラピートがホームに入ってくるの何時頃ですか?」
駅員さんは親切に調べてくれた。慣れた様子で、素人目には折線がごちゃごちゃ入り混じったようにしか見えない表を見ながら、正確な時刻を教えてくれた。
ラピートは発車の20分ほど前にホームに入ってくるらしい。
ラピートまで残り30分ほど。よし、物販だ。
サービスカウンターでラピートグッズが販売されていることはリサーチ済み。
そこで向かったサービスセンター…またここで打ちのめされる。
休日の窓口は切符を求める人で長蛇の列。これ、1時間ほど並ぶのでは?
めげずに駅員さんに聞くと、向かいのコンビニ、それから地下の書店で、わずかながらグッズが販売されているとのこと。
すぐに向かったコンビニ、本当に取り扱いが少なく、がっくり。
そして、あまり期待せずに向かった書店、ここがすごかった。
南海電鉄なんば駅、地下2F、旭屋書店。
鉄道グッズの充実っぷりがすごい。
南海電鉄に限らず、関東圏だって、なんでもござれ。
完全にラピートに焦がれるモードだった私と夫は、ちょっと気がおかしくなってたので、乱れ買い。
これは買う、と決めてたスプーンとフォーク。
さらにはコップ。
私は大好きなマステ。そして、ラピート靴下。
夢中になりすぎて、すっかりラピートがホームに入る時間。
娘が「ラピートまってるかなあ?いっちゃわないかなー?」と言いながら、なんだか楽しそう。声が上ずっていて、面白いくらい気持ちが昂ってるのが分かる。
それを見て私も嬉しくなる。
息子のほうは、書店にいる頃からすやすや。
階段を上がって、再びホーム。
「ラピートいた!!!!」
改札の向こうからでは遠い。
私たちは高速で入場券を買って改札を抜ける。
娘が狂喜乱舞。
「ラピートだ!!!!」
娘のテンションに引っ張られて、私も、ラピートラピート言ってた気がする。
そして、息子も目を覚ました。寝ぼけていた息子もすぐに、「あぴーぽ!」
もうみんな、ラピートしか言ってない。
興奮状態で、私はなぜか泣きそうになってた。
ずっとずっと、憧れていた推しに、2人とも会えた。
娘も息子も、ちょっと言葉の使い方違うかもせれないけど、私にとっては、推し。
推しが、推しに会う瞬間に立ち会うって、この上ない喜びだと思う。
発車時刻が来て、私たち家族は全力でラピートを見送った。
その夜、娘はお昼寝しなかったからすぐに眠りに落ちたけど、息子は興奮冷めやらぬ様子。
電気を消した部屋で、静かに「ガタンガタン」ってずっと言ってた。ベッドの上で目を瞑りながら聞こえる息子の声が幸せだった。
彼の脳裡にあのラピートが焼き付いていることを思うと、嬉しかった。
ありがとう、ラピート。
たくさんラピートの分身を連れ帰ってきた。
また会いに行くよ、ラピート。
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