俺マン10sに投票しよう。その1~意気込みと振り返り~
俺マン。
2011年からtwitterで募集され始めた、その年に読んで面白かったマンガを投票する企画。
初年度、最も得票数が多かったのが石黒正数の『外天楼』で、この作品はその後、重版を重ね、講談社文庫で刊行されるほどの話題作になった。以来、毎年年末になるとマンガ好きのTLには「#俺マン」の文字が躍るようになった。
その俺マンも今年で10年目。年末にはさぞ盛り上がることだろうと思っていたら、それよりも前に2010年代を振り返る企画の募集が始まった。
通常であれば、各人が「その年に読んだ」作品を自由に投稿できるが、今回の10sは「2010年代に刊行された」作品。それぞれの思いを振り返ることと同時に、時代性も浮き彫りにしたいという記録的な側面も担っている。
こんなの、参加するに決まっているわけだけど、考えれば考えるほど難しく、直感で選んで終わらせるにはあまりにも惜しい。
そんなわけで、過去の自分の投稿や購入したマンガを振り返りつつ、じっくりと選考してみたいと思う。
選べるのは5作品以上20作品以内。さてこれは、やっぱり難しい。
とりあえず、過去に投稿したものをざっと列挙して整理。『タイトル』と作者。出版社やレーベルは略。
2011
『外天楼』石黒正数
『夕焼けロケットペンシル』あさのゆきこ
『ぼくらのよあけ』今井哲也
『僕らはみんな河合荘』宮原るり
『んぐるわ会報』高尾じんぐ
『ハンザスカイ』佐渡川準
『からん』木村紺
『めたかボックス』西尾維新・暁月あきら
『となりの関くん』森繁拓真
『ふら・ふろ』カネコマサル
……佐渡川準の名前に少し切なくなりますね。あんなに勢いのあるマンガを書く人だったのに。
2012
『彗星少年団』倉薗紀彦
『桃栗三年』亀井薄雪
『ほしのうえでめぐる』倉橋ユウス
『まじめな時間』清家雪子
『マスタードチョコレート』冬川智子
『共学高校のゲンジツ』さぬいゆう・伊丹澄一
『喰う寝るふたり住むふたり』日暮キノコ
『花とハリネズミ』ヤマダ
『鈴木さん』ヤマダ
『スピリットサークル』水上悟志
……渋めのラインナップ。短いのが多い。どうやって見つけたのかさっぱり覚えてない。
2013
なぜか投票しておりませんでした。
2014
『子供はわかってあげない』田島列島
『お前ら全員めんどくさい!』TOBI
『からかい上手の高木さん』山本崇一郎
……少ない。でも抑えるところは抑えてる感じ。めんどくさいの映画化は意味不明だったなあ。子供はわかってあげないの映画は観に行きたい気はする。
2015
『イチゴーイチハチ!』相田裕
『背すじをピン!と』横田卓馬
『虚構推理』城平京・片瀬茶柴
『ソルティロード』TALI・Ark Performance
『ドロップフレーム』成家慎一郎
『吉野北高校図書委員会』山本渚・今日マチ子
『町田くんの世界』安藤ゆき
『シンメトリーズ』シバユウスケ
『徒然チルドレン』若林稔弥
『漫画家探偵ひよこ』反転邪郎
『弁天ロックゆう』渡会けいじ
『謎解きドリル』河添太一
『ラヴァーズハイ』大久保樹
『アンペア』山仲剛太・堀 祐介
『百万畳ラビリンス』たかみち
……イチゴーイチハチ!は今でも大好きです。ミステリにサスペンスにギャグにSFと色々だ。
2016
『ゆ→あい』とこみち
『さらば、佳き日』茜田千
『兄の嫁と暮らしています』くずしろ
『ななしのアステリズム』小林キナ
『やがて君になる』仲谷鳰
『かわいいひと』斉藤けん
『君と僕の大切な話』ろびこ
『アフターアワーズ』西尾雄太
『柚子森さん』江島絵理
『響 小説家になる方法』柳本光晴
……百合の大進撃が始まっている。半分近くが。響は途中から響が権力者に暴力を奮いまくるペンより剣のマンガになっちゃった印象。
2017
『将来的に死んでくれ』長門知大
『うたかたダイアログ』稲井カオル
『青のフラッグ』KAITO
『別式』TAGRO
『私は君を泣かせたい』文尾文
『和泉さんはわりと魔女』雪白いち
『メイドインアビス』つくしあきひと
『モブ子の恋』田村茜
『大上さん、だだ漏れです』吉田丸悠
……百合と恋愛の中に混じる血なまぐさい世界観。別式には複雑な思い入れが。
2018
『彼方のアストラ』篠原健太
『江波くんは生きるのがつらい』藤田阿登
『ゆるキャン△』あfろ
『ハクメイとミコチ』樫木祐人
『天国大魔境』石黒正数
『はしっこアンサンブル』木尾士目
『金剛寺さんは面倒臭い』とよ田みのる
『野宮警部補は許さない』宵田佳
『金のひつじ』尾崎かおり
『徒然日和』土室圭
『はなにあらし』古鉢るか
『Roid』しろし
『目黒さんは初めてじゃない』9℃
『アンサング・シンデレラ』荒井ママレ
『プラネットウィズ』水上悟志
……彼方のアストラの衝撃はまだ記憶に新しい。そしてゆるキャン、ハクミコは今でもアニメに癒されてる。
2019
『球詠』マウンテンプクイチ
『もういっぽん!』村岡ユウ
『水は海に向かって流れる』田島列島
『珈琲をしづかに』みやびあきの
『ざつ旅』石坂ケンタ
『冠さんの時計工房』樋渡りん
『映写室のわかばさん』青山克己・神田川あゆ
『まちカドまぞく』伊藤いづも
『女子高生の無駄づかい』ビーノ
……スポーツにお仕事。球詠ともういっぽんはまだまだ面白くなりそうだし、まちカドまぞくの続きが気になる。
そんなこんなの約10年。こうして列挙してみると、確かに好きだけど何がきっかけで読んだのか覚えてないものも多くて、これをまとめるだけでも面白い。
これを元に10sを選んでいくわけだけど、このラインナップ以外からもいくつか入れたいものもあるから、さて、どうなることやら。