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俺マン10sに投票しよう。その2〜投票と一言〜

さて、どうにかこうにか20作品を選ぶことができて、投票することができたのでまとめ。

『惑星のさみだれ』水上悟志
この10年の筆頭は文句なくこれだし、水上作品なしに2010年代は語れない。ヒーローのあり方、子供や大人の生き方の新しい形が示されてると思う。

『それでも町は廻っている』石黒正数
2011年は外天楼に入れたけど、長いスパンで行くとやっぱりこれ。主人公である歩鳥が異変に気づかなくても、なんなら不在であっても“それでも”町は廻るのだ。

『イチゴーイチハチ!』相田裕
これほど登場人物に体温を感じる作品はなかなか無いと思う。思わずキャラクターと同じ表情になってしまう。共に笑い、共に泣く。

『子供はわかってあげない』田島列島
程よい温度、軽妙な会話、感情から距離をとっているように見えて、葛藤も悩みも思いもどれも丁寧に瑞々しく描かれている。今の時代に即したスタイルだと思う。

『ゆるキャン△』あfろ
女子高生がキャンプでキャッキャするばかりと見せかけて、単独行動するし組み合わせ変わるし、それぞれバイトで忙しいし、この関係性が心地よい。

『彼方のアストラ』篠原健太
5巻に凝縮されたSFミステリ。一気に読んだ時の衝撃と感動はなかなか忘れられるものでは無い。

『バーナード嬢曰く。』施川ユウキ
ただの読書あるあるとか書評マンガとかの域を超えて、哲学の域にまで踏み込みかけてる気がする。実は全て神林さんが見てる夢なんじゃないかと疑ってる。

『ゆゆ式』三上小又
純然たるきらら系女子高生の日常、なんだけど、天才ゆずこの回しによる会話劇がハイレベル。繰り返される1年のループに施された仕掛けも見事。

『ハクメイとミコチ』樫木祐人
9センチの世界。ファンタジーと現実がとても自然に溶け合っていて読めば読むほど発見や驚きがある。のんびりした顔してとんでもない。

『うたかたダイアログ』稲井カオル
宇多川さんみたいな会話のセンスのある女子、好きにならなずにはいられないなと思います。この高いハードルを飛んだ片野くんを胴上げだ。

『君と僕の大切な話』ろびこ
理屈バカ男子とお花畑女子の間に恋は生まれるのか。あるあるっぽいギャグも織り交ぜつつ、きちんと少女マンガをやるのがズルい。もちろん浜田さんが好き。

『モブ子の恋』田村茜
特別じゃないからこそドラマになる。無縁だと思っていた恋に恐る恐る手を伸ばす2人の初々しさを優しい視線で丁寧に描かれているところがとても良い。

『ラブロマ』とよ田みのる
ド直球の告白から始まるラブコメ。感情も理屈もきちんと伝えて、2人で考えて取り組んでいこうという、人生のバイブルみたいなマンガ。

『ななしのアステリズム』小林キナ
きました百合!恋愛に一つハードルが増えた、届かないこと前提の気持ちの揺らぎが僕の心に響いているのだと思う。タイトルも美しい。

『やがて君になる』仲谷鳰
またきました百合!アニメになった時の喜びたるや。切なさや葛藤すらも美しいと思えた作品だったなあ。

『フラジャイル』草水敏 ・ 恵三朗
病理医という職業を知らしめたマンガ。話数を重ねるごとにととてつもない作品になっていってる。小児ガンの話が圧巻だった。

『QED iff』加藤元浩
ミステリマンガの個人的金字塔。毎話様々な手法にチャレンジしていて、全て読み味が違うという怖ろしい作品。論理学の教科書にもなりそう。

『イエスタデイをうたって』冬目景
98年に始まり、実に20年近くをかけてついに完結した恋愛群像劇。終始グダグダグルグルしてるところが大好きだった。

『苺ましまろ』ばらスィー
かわいいは正義とか特徴がないのが特徴とかの元祖。とにかくかわいい。そうでなくてもギャグマンガとして秀逸。とにかくかわいい。

『キン肉マン』ゆでたまご
10年どころか、30年以上前からマンガと言えばキン肉マン。僕にマンガの楽しみ方、読み方を教えてくれた金字塔。これまでもこれからもずっと読み続ける。


こんな感じ。
他にもたくさんの候補作があって難しかった。全部列挙してみたい気もするけれど、それをしちゃうと意味がなくなってしまうのでグッと我慢。ゆっくりでも紹介していけるといいなあ。


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