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決着と正常化 --- 7/7記者会見を巡って

昨日のことですが、7月7日午前11時より東京丸の内の外国特派員協会のマルチパーパスルームにおいて、IUGC研究所の設立と賞の制定およびIUGC国際研究集会について記者会見で発表しました。登壇者は私(IUGC所長として)とイヴァン・フェセンコ(IUGC副所長として)と川上量生さん(ドワンゴ創業者)です。記者会見の模様は

https://www.youtube.com/watch?v=Xy4i0rqy4eE

で、誰でも初めから終わりまですべて視聴できます。また、そのプレス・リリースは下記のリンクからご覧になれます。

IUGC(宇宙際幾何学センター)は、ZEN大学の設立準備が発表された6月6日に設立されました。現時点では研究スタッフは私とフェセンコの2人だけで、事務スタッフ1人と技術スタッフが2人、合計5人という体制です。IUGCのホームページは https://zen-univ.jp/iugc よりご覧いただけます。

IUGCはその名前が示すように、京都大学数理解析研究所の望月新一教授によって創始された宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)や、その近隣の数論幾何学に関するさまざまな活動や研究を推進し、支援することを第一の目的とした研究所です。この研究所は形の上ではZEN大学(仮称・設置構想中)の一部として設立されていますが、実際には、川上量生氏の個人的なfundingによって設立・運営のすべてを行なっている団体です。

IUGCの設立目的と行動指針については https://zen-univ.jp/iugc/statement をご覧ください。ここで述べていることを要約すると、①我々は数学的正しさのみを基準とする、②いかなる団体・組織からも独立で、③(IUT理論を巡る)数学界の状況の正常化を目指す団体である、ということです。

②の「いかなる団体・組織からも独立」ということは、望月新一さんを中心とした京都大学数理解析研究所の人たちからも独立であるという意味です。我々は彼らの研究グループのコピーを作ることを目的としているのではなく、彼らとはまったく独立な原理で行動する組織として、IUT理論の普及と発展を図っていくことを目的としているわけです。

私は望月さんに親しい友人であり、望月さんとの6年間に及ぶ個人的なセミナーを通じてIUT理論が生まれる場面を目撃してきた証人として行動する場面が多かったと思います。

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このマガジンのタイトルにある「数学する精神」は2007年に私が書いた中公新書のタイトルです。その由来は、マガジン内の記事「このマガジンの名…

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